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※写真のヤクルト400はLTのカロリー30%OFF商品
2021年4月から全国販売されるヤクルト1000。
CMでも口コミでも脚光を浴びてますが、今まであったヤクルト400と比べて何が違うのか?
相違点を比較してみました。
コンビニのセブンイレブンなどで販売開始になったヤクルトY1000との違いは↓
【ヤクルト製品の違いの記事】
ヤクルト1000と他商品の違いの記事は他にもありますのでご興味のある方はご覧ください。
- ヤクルト1000と明治R-1の違い|5項目を比較した結果
- カルピス由来「届く強さの乳酸菌」とヤクルト1000の違いを比較
- ヤクルトY1000とヤクルト1000の違いを比較|5つの違い
- ヤクルト1000の値段・量・成分・味|普通のヤクルトと比較
- ヤクルト1000とヤクルト5本で効果は同じ?
またヤクルトと他社乳酸飲料との違いの記事もあります。↓
他でも似たような商品も発売されています。
ヤクルト1000と400の比較
※ヤクルト400LT裏面
ヤクルト400とヤクルト1000を項目ごとに比較してみました。
内容的には量などの違いはあるけれども成分などは同じように見受けられます。
ヤクルト1000 | ヤクルト400 | |
値段(1本税込み) | 140円 | 86円 |
内容量 | 100ml | 80ml |
乳酸菌 種類 | シロタ株(L.カゼイ YIT 9029) | シロタ株(L.カゼイ YIT 9029) |
乳酸菌数 | 1000億個 | 400億個 |
10ml当たり乳酸菌 | 100億個 | 50億個 |
炭水化物g |
14.1g | 14.4g |
カロリー | 63kcal | 62kcal |
参照:ヤクルト公式商品一覧
※写真のヤクルト400LTのためカロリー30%オフ商品ですがヤクルト400にて比較しています。400シリーズは3種類あります。
種類 | カロリーcal | 特徴 |
ヤクルト400 | 62 | シロタ株が400億個含む |
ヤクルト400W | 47 | ガラクトオリゴ糖5.0gを更に含む |
ヤクルト400LT | 43 | カロリーを30%カット |
参照:ヤクルト内容成分
値段
1本価格 | 10g単価 | |
ヤクルト1000 | 140円 | 14円 |
ヤクルト400 | 86円 | 10.7円 |
ヤクルト1000の1本税込み140円に対してヤクルト400は86円で
ヤクルト400よりも1本あたり1.6倍高いです。
1週間分の7本セットで980円で1000円近くする高級飲料ですね。
ただ容量で換算すると
ヤクルト1000は10ml当たり14円
ヤクルト400は10ml当たり10.7円
となりヤクルト400の1.3倍ほどになります。
もしヤクルト1000がヤクルト400と同じ容量で単純換算すると1本112円になります。
※経費など考えればもっと高くなると思いますが
内容量
容量はヤクルト1000が100mlでヤクルト400が80mlでヤクルト400よりも1.2倍多いです。
見た目も全然違って容器も一回り大きいく幅のあります。
7本パックだと買い物かごからはみ出るくらいの大きさです。(笑)
普通の乳酸飲料の大きさではありませんね。
乳酸菌
乳酸菌 | 10ml当たり | |
ヤクルト1000 | 1000億個 | 100億個 |
ヤクルト400 | 400億個 | 50億個 |
ここがメインでヤクルト1000の名前にもなっている乳酸菌が1本に1000億個入っています。
比較しても 1000億個>400億個 で
ヤクルト400の乳酸菌400個の2.5倍になります。
容量で換算しても
- ヤクルト1000は10ml当たり100億個
- ヤクルト400は10ml当たり50億個
となりやはり2倍になります。
従ってヤクルト1000の方が
1本での乳酸菌の数量でも2.5倍
濃さで比較すると2倍
になりますね。
この2倍の濃さにするのに相当な時間や技術開発が必要だったとヤクルトの方が話されていました。詳しくは後半に記述してあります。
カロリー
カロリーは驚くことにほぼ同じで
ヤクルト1000が63kcalでヤクルト400が62kcalです。
容量で換算すると
ヤクルト1000は10ml当たり6.3kcal
ヤクルト400は10ml当たり7.7kcal
となって実質ヤクルト1000の方がカロリーが若干低いことになります。
ヤクルト400を飲んでいる人はヤクルト400LTを飲んでいる方も多いです。
味
ヤクルト公式ページでも公言していますがヤクルト1000は甘さを控えめにしているとあります。
カロリーが低いこととからも伺えますね。
ヤクルト1000について
昨今の消費者の健康志向の高まりや続けてお飲みいただきたいことを考慮し、「Newヤクルト」「ヤクルト400」の酸味はそのままに、甘味を抑えています。
引用:公式ページQ&A
ヤクルト1000と400の根本的な2つの違い
※写真はヤクルト400LT
ヤクルト1000とヤクルト400の根本的な違いは2つあります。
勿論メインの乳酸菌の数と食品提示の内容です。
乳酸菌シロタ株の生菌の数
素人目には分かる一番の違いは乳酸菌の数。
一番の違いは乳酸菌の密度ですね。
なんとヤクルト1000(10億/ml)はヤクルト400(5億/ml)の2倍の濃さで乳酸菌「シロタ株」が含まれているのには驚きです。
※普通のヤクルト(3億/ml)では3倍もの濃さです。関連記事:ヤクルト1000の値段・量・成分・味|普通のヤクルトと比較
実際ヤクルトが数が多く生かすことは技術的に大変だったようです。
「Yakult1000」であれば、賞味期限内に1000億個の生きた菌を製品の中で担保しています。そのための培養技術や原料の選択は、「ヤクルト」を80年以上作り続けてきたノウハウによるものなので、菌だけを拾ってきても、同じようなスペックの商品は簡単には作れないんです」
引用:山口一郎がオンラインで直撃取材- sponsored by ヤクルト本社 -
またヤクルト1000は量も多いのにカロリーがヤクルト400と同程度で少ないのも驚きです。
ヤクルト1000が甘さがまろやかですっきりしていると言われている所以があるのかもしれません。
ご飯1杯のカロリーが230キロカロリーなのでヤクルト1000や400を4本飲むと大体ご飯1杯分ですね。
食品表示と効能の違い
- ヤクルト1000は「機能性表示食品」
- ヤクルト400は「特定保健用食品」
ただ含まれる乳酸菌「ソロタ株」自体には違いはあるのか?同じだとは思いますがよくわかりませんでした。
また内容は同じように思っていましたがそもそも食品としての立場が違っていました。、
その違いを説明します。
ヤクルト1000は機能性表示食品
届出番号D279で届けられているヤクルト1000は消費者庁許可のマークは無くて「機能性表示食品」と表示されています。
ヤクルト自社で研究して科学的根拠もとに機能を表示しているもの。国の審査は受けていません。
機能性表示食品とは
機能性表示食品制度とは、国の定めるルールに基づき、事業者が食品の安全性と機能性に関する科学的根拠などの必要な事項を、販売前に消費者庁長官に届け出れば、機能性を表示することができる制度です。
特定保健用食品(トクホ)と異なり、国が審査を行いませんので、事業者は自らの責任において、科学的根拠を基に適正な表示を行う必要があります。
届出表示は
本品には乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)が含まれるので、一時的な精神的ストレスがかかる状況でのストレスをやわらげ、また、睡眠の質(眠りの深さ、すっきりとした目覚め)を高める機能があります。さらに、乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)には、腸内環境を改善する機能があることが報告されています。
と表記されてヤクルトの腸内環境を整えるという以外にストレスを和らげ睡眠の質と高めるとされていることが大きく違います。
ヤクルト400は特定保健用食品
ヤクルト400は
皆さんが良く知っている「トクホ」と呼ばれる有効性安全性を国の審査を受けたものです。
特定保健用食品とは
特定保健用食品は、からだの生理学的機能などに影響を与える保健効能成分(関与成分)を含み、その摂取により、特定の保健の目的が期待できる旨の表示(保健の用途の表示)をする食品です。
特定保健用食品として販売するには、食品ごとに食品の有効性や安全性について国の審査を受け、許可を得なければなりません。(健康増進法第43条第1項)
消費者庁許可のマークと「特定保健用食品」と表示されています。
許可表示は
生きたまま腸内に到達する乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)の働きで、良い菌を増やし悪い菌を減らして、腸内の環境を改善し、おなかの調子を整えます。
と表記されています。
ヤクルトの一番の売りである腸内環境を良くするというものですね。
ヤクルト400は普通のヤクルト1本80億個に対して400個も乳酸菌シロタ株があるということで差別化していました。
関連記事:ヤクルト1000の値段・量・成分・味|普通のヤクルトと比較
これから見てみる通りヤクルト1000とヤクルト400とはコンセプトも内容も全く違うものだということがわかります。
ちなみにヤクルト400を2本とか3本を同時に摂取してもヤクルト1000と同様な効果があるとはいえないとヤクルトから返答がありました。詳しくは↓
まとめ
ヤクルト1000とヤクルト400との違いは
- 国に提出している食品表示が違う(機能食品とトクホ)
- 乳酸菌の数の違い(1本あたり2倍以上の差)
- 効能についての表記が違う(睡眠向上・ストレス緩和)
などがありました。
乳酸菌など内容成分に関しては表示している内容からはわかりませんでしたが
表示されていない見えない部分でヤクルト400とはヤクルト1000は違うように思えました。
中にはヤクルト400を2本飲めばヤクルト1000と同じようなものだという消費者の方もいるようですが、下記の文章からも
『ヤクルト400』と違う価値も提供しなければいけないことです。その価値を科学的に説明出来るようにした上で発売する必要があったんです。
ヤクルト400とは睡眠向上やストレス緩和などの差もあり根本的に違うように思います。
従来の乳酸菌 シロタ株の価値(腸内環境改善作用)に加えて、「これまでにない高菌数と高密度」により「一時的なストレスがかかる状況下での、ストレスの緩和・睡眠の質向上」という新たな機能を持った商品です。
引用:公式ページより
一個人には分からない分野です。そこは正に企業秘密なんでしょう。
- なぜヤクルト400はトクホでヤクルト1000は機能食品なのか?
- 認可を受けるには時間がかかる?
- 効能などを証明するには不十分なのか?
理由はよくわかりませんでした。
もしかしたらトクホとして睡眠が良くなる、ストレスが削減されるという効果を承認されるには時間がかかるから国の承認を受けずに機能性食品として販売されたのかもしれませんが実際の理由は分かりませんでした。(※科学的根拠などの臨床試験は実施して届けはしてある)
また効能や効果についても違いがあります。
ヤクルト1000については「睡眠向上・ストレス緩和」の表記がありますが、ヤクルト400は「お腹の調子を良くする」と表記されてるだけで睡眠やストレスに関しての表記がありません。
ヤクルト400とヤクルト1000は根本的に違うのですね。↓
ヤクルトの公式サイトでサカナクションの歌手の山口さんとの対話で下記のように述べています。
Y「『ヤクルト400』から『Yakult1000』が発売されるまで20年かかったんですか!?」
W「時間がかかったのには二つ理由があります。一つ目は、商品の菌数を増やす、維持することがとても難しいこと。二つ目は、既に『ヤクルト400』がある中で、お客様に『ヤクルト400』と違う価値も提供しなければいけないことです。その価値を科学的に説明出来るようにした上で発売する必要があったんです。医薬品ではなく食品として効果や機能を訴求するためには、きちんとした根拠を示した上で、特定保健用食品や機能性表示食品として行政の許可を得たり届出をしたりする必要があります。『Yakult1000』についても、「一時的な精神的ストレスがかかる状況でのストレスをやわらげ、また、睡眠の質(眠りの深さ、すっきりとした目覚め)を高める機能」を実証するための臨床試験(臨床試験データの詳細はこちら)を行い、データを取得した上で機能性表示食品としての届出を行っています。そうした点も時間がかかった要因です。」
引用:山口一郎がオンラインで直撃取材- sponsored by ヤクルト本社 -
発売までに20年もかかっている!
それほど研究と開発に年月と費用をかけての発売されたヤクルト1000だからこその自信作なのでしょうね。
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