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今や全国で放送されているタケモトピアノのピアノ買取のCM。
出典:朝日新聞社
コメディアン・俳優の財津一郎さんは2019年現在85才になられてますが「もーと、もーとタケモット」「ピアノ売ってちょうだい」のフレーズが頭に残りますね。
この時代遅れのようなCMは近年作ったのでなくて、20年以上前の1997年に作成したタケモトピアノCMは、ずーっと長年一度も変えずに放送しているものなんです。
以前は関西・東海でローカル地域限定でCM放映していましたが、現在は日本全国で放映されているほど有名になりました。
ではタケモトピアノは今の時代にCMをなぜリニューアルしないで、昔のCMをそのまま流し続けているのでしょうか?
なぜタケモトピアノCMを変えない?変えない1つの理由とは?
タケモトピアノがCMをなぜリニューアルいない理由は1つだけ。
「CMの効果が高いため」に尽きます。
多額のCM料金を全国の民放に支払いするのですからCM効果が無ければ意味がないですよね。
それでもCMを変えずにそのまま続けているにはCM効果があるからでしかありません。
それとは別に
竹本社長がこのCMを気に入っていて「CMはリニューアルしない。新しく変えない。」とも言っているようです。
時代遅れの様にも感じますが、いいも悪いもかなりインパクトのあるCMで頭に残り、印象が強くCM効果が高いからですね。
では何故それだけインパクトがあるCM効果があるのか?
それらを裏付ける6つの特徴をまとめました。
タケモトピアノCM変えないCM効果が高い6つの特徴
タケモトピアノのCM効果が高い理由は6つあります。
順に説明していきます。
特徴1:目的そのものズバリの明確さ
タケモトピアノは中古ピアノの買取の会社です年商50億円(2015年10月実績)。
中古ピアノ買取大手で修繕補修してピアノを海外に販売しています。
今の多くのCMは洗練さと斬新さでおしゃれでかっこよく大物女優や大掛かりのものが多いですよね。中には、最後まで何のCMかわからないものもあります。
それがCMの戦略ともいわれていますが、タケモトピアノのCMは今のCMと逆行しているような泥臭いCMです。
CMの一番の目的は
中古ピアノを買い取ることです。
「中古ピアノを買いたい=ピアノ売って下さい。」
CMはダイレクトに伝えています。
ピアノの映像と財津さんが
「ピアノ売ってチョーだい」
「電話してチョーだい」
明確さ単純さがCM効果を上げています。
観ている人全てが一番良く理解できて、家にある不要になったピアノがあれば・・・「あっ、売るならタケモトピアノ」と直ぐにイメージできます。
特徴2:イントロや動画・画像が強烈に頭に残る
一度聴いたら頭から離れませんよね。
音楽に乗せるフレーズ、これが一番効果があります。
- 「もーと、もーとタケモット」
- 「電話してちょーだい」
- 「みーんなまーるくタケモトピアノ」
- 「ピアノ売ってチョーだい」
この音楽に合わせたフレーズが頭に残ります。
多分残らない人はいないほどですね。
この「チョーだい」というフレーズは実は財津さんの持ちネタからきたものです。
更にタケモトピアノの社長の竹本功一さんが財津の大ファンでCM出演が叶いました。
それに周りで踊るダンサーの奇抜さ?気持ち悪さ?も相まっています。
音符をイメージした全身タイツの胸を尖がりにした衣装をまとい変な踊りも頭から離れませんね。(笑)
全てにおいてインパクトがあり過ぎです。
特徴3:連続2度CMで頭からはなれなくする技
タケモトピアノのCMは連続で2回続けて放映されますね。
これも戦略の一つですね。
「タケモトピアノの歌」「みんなまあるく」の2曲で続けて放送されることが多いですね。
一度終わったと思ったら、更に2度目でとどめを刺します。
ラジオでも同じフレーズで2回。
CMの中でも連続2回CMはありますよね。
正にこれで頭に植え付ける効果を狙ったものですね。
人によってはウザいとか見たくないと思う人も多いと思いますが、人の脳の潜在意識にきっちりと埋め込みされます。
それとは別の理由でCM枠が空いているから無理やり投稿というのも理由にあるようです。↓
特徴4:気持ち悪い、不快さ
タケモトピアノのCMが気持ち悪い、不愉快だという一部の人がいます。
一部といっても全国で集計をすれば相当の人数になると思います。
主に大人の人が多いのですが、これもある面で影響力があることを伺える結果です。
何も興味がない、何も思い出せないというCMより不快・気持ちが悪いという思いが湧くというのも何かしら心に突き刺すものがあるということですからCMの効果が高いことがわかります。
不快な人はタケモトピアノには売りたくないと言っていますので買取の対象外になりますね。ただ少数派なのかもしれません。
具体的にはどのような思いが多いかというと
タケモトピアノのCMがピアノを馬鹿にしてるようで嫌い
タケモトピアノのCMが感覚的に嫌い
ピアノ売って頂戴って声と歌が生理的に受け付けない
嫌いな人は歌や声や画像など心理的に生理的に受け付けない人が多いみたいです。
またピアノを大切にしている人もピアノの上で踊ったりして嫌悪感がある人もいましたね。
特徴5:子供受けがいい・赤ちゃんが泣き止む
子供が口ずさむCMは受けが良く浸透します。この音楽とフレーズが子供受けがいいのも事実です。
そして不思議なことに以前から囁かれていた事実が判明しました。
泣いている赤ちゃんがタケモトピアノのCMが始まると泣き止むというのです。
実際に人気番組「探偵ナイトスクープ」で実験したところ赤ちゃんが泣き止みました。
何故な泣き止むかは財津さんの声の440ヘルツがちょうど子供の脳波に同調する心地よいものだということらしいです。
それで今ではCMだったのにCMソングながら、オリコンの全国総合チャート75位にランクインするなど脚光を浴びました。
子供の泣き止み様に30分エンドレスのCDやDVDが販売されている程なのです。
タケモトピアノの歌 もっともっと篇~みんなまあるく篇 繰り返し 30分
レビューでも効果ありとありますね。不思議です。
効果が無い子供さんも中にはいるようです。
実際にyoutubeでも泣き止む赤ちゃんの動画が沢山あります。
特徴6:CMにかける制作料が要らない
最後に蛇足になりますがCMが好調なためCM制作に充てる製作費がかからないので何年も使いまわせるメリットもありますね。
普通のCMだと数ヶ月、毎年毎リニューアルして作りかえますがその製作費がかからないために逆にCMの数を沢山出せる利点もありますね。
現にマツコさんが民放がCM枠が埋まらなくて困った時のタケモトピアノさんと言ってましたが実はちゃんとした理由がありました。
CM枠が空いたときにTV局でCMを流せるフリースポットCMという契約をしているのでCMを変更しない理由もあります。↓
東京のTV局1社の15秒CMだけでも40~80万円と言われていますので、ただボランティアでやっている訳ではありませんよね。
CM広告費を民放に払っても見返りピアノ買取の依頼があるからですね。
【まとめ】タケモトピアノCMが変わらないのは経済効果が高いため
やはりCMの力は偉大ですね。
全国で「ピアノ売ってチョーだい」が浸透しています。
私はピアノがありませんが、もしピアノを売りたい人がいればタケモトピアノさんに連絡したらと言ってしまいます。(笑)
それほど全国の視聴者に浸透するCMはありませんよね。
逆にここでリニューアルしていまうと今のCMの印象が強すぎで買取が減ってしまうかもしれませんね。
このタケモトピアノさんのアナログの感じのCMは平成・令和になって続いています。
ずっと続くよう願っています。
先にも述べましたがタケモトピアノの社長は財津さんのファンで「若い子のCMに変えたらというアドバイスも拒否して使い続けている」そうで財津さんが感謝しているという談話を目にしたことがあります。
また捕捉ですが、タケモトピアノさんのピアノ買取も結構いいようです。
他の業者さんより高く引き取りしてくれたというコメントもありました。
全国にCMを出すくらいですからピアノ買取業者としても優秀なのでしょう。
驚くことに電話で査定して引き取り時に現金手渡しだそうです。普通は現物を見て確認して査定でしょうが長年の蓄積から電話査定だけで対応しているのでしょうね。
CMが変わらないには訳がありましたね。
変わらないということは需要があり効果があるからでしょうね。