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アリジゴクと聞いて何を想像するでしょうか?

映画でみる砂地獄?それとも這い上がれない人生?

 

でも実際にアリにとって地獄のような蟻を捕食する「アリジゴク」という虫が存在しています。

 

アリジゴクという生き物の5不思議・東京都の神社で見つけた(写真)

 

それでは実際にアリジゴクの正体と特徴をみてみましょう。

 

 

 

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アリジゴクはカゲロウの幼虫

 

アリジゴクと呼んでいる虫は実は幼虫で、成虫になると体長は4センチのトンボの様なカゲロウになります。

 

跳び方はヒラヒラと舞い、羽は伏せた状態で閉じますのでトンボとは区別がつきます

卵から幼虫そして蛹(さなぎ)になって成虫になる完全変態といわれる昆虫です。

 

アリジゴクの正式名称は「ウスバカゲロウ

 

ウスバカゲロウ

 

東京都の神社の軒下の乾いた砂場でアリジゴクの巣を見つけました。

 

 

一般的なカゲロウとは違う種類です。

 

一般的なカゲロウは川辺に住んでいて幼虫は川虫と呼ばれて釣りの餌などにつかわれています。

 

渓流の川の中の石をひっくり返すとへばりつくようについています。

 

しかしアリジゴクの成虫のウスバカゲロウは水中に住まなくて陸の砂の上に住んでいます。

 

日本ではウスバカゲロウ科17種で、アリジゴクの巣を作るのたった4種です。

 

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アリジゴクの一生

 

私が知っているのはウスバカゲロウは葉っぱなどの雨が当たらない場所に長い線上の先に卵を産み落とします。

 

生まれた幼虫は、砂に潜りアリなどの小さな昆虫を獲物にして育ちます。

 

なんと幼虫で過ごすのが5年で、土の中で繭(まゆ)になり、成虫になって飛び立っていきます。

 

成虫の寿命は1ケ月ほどです。

 

アリジゴクの巣がある場所

 

アリジゴクという生き物の5つの不思議・東京都の神社で見つけた

 

雨が当たらない乾いた小さな砂がある場所です。

 

自然の中の山林では、大きな木の根元や崖下です。

 

山や森林の中の大きな木の株の窪みや倒木の雨が当たらない砂の場所や崖下の雨の当たらない日当たりの乾いた砂の場所にあります。

 

人の住む身近な場所で自然が残っていて、その条件を満たしている身近な場所は寺や神社の縁の下です。

 

今は本当に少なくなりましたが、神社やお寺の縁の下にはアリジゴクの巣が沢山ありました。また、昔の造りの家の軒下にもありましたね。

 

しかし今では多くのお寺や神社の地面もコンクリートで覆われてしまい土や砂地があるところは少なくなってきました。

 

アリジゴクを見つけるポイントは

 

アリなどの小さな昆虫がいる自然と年中乾いた細かい砂の場所があれば大概みつかります。

 

 

 

アリジゴクの巣の作り方

 

バックして円状に砂を掘り進めます。

 

アリジゴクはバックしかできません。

 

お尻からグルグル回りながらすり鉢状の巣を作ります。

 


そのすり鉢状の巣の角度が絶妙で、砂が崩れ落ちるか落ちないかのギリギリの状態で確保しています。

 

その状態なので、一度落ちたら這い上がることはできなくて、滑り落ちるだけです。

 

餌になる昆虫がすり鉢の巣に落下したら、強力な顎の力で砂を浴びかけさせます。

 

じょれじゃ落下した虫はたまったもんでありません。微妙な角度に下からの砂かけでは落下してしまう運命です。

 

アリジゴクの食事は小昆虫

 

 

 

アリジゴクは肉食性です。

 

食べ物は、主にアリですが、蟻以外でもダンゴムシやイモムシや諸々の小生物ですね。
驚くことに、自分の何倍もの大きさの虫を捕食するできます。

 

小さな昆虫が巣穴に落ちた時の小さな振動で餌が落下したことを感じ取ります。

 

次に落ちてきたアリや昆虫を大あごで砂カケをして餌を落下させます。

 

よく遊んだのが、そのまま巣の中に砂をかけると、アリジゴクが砂を飛ばして巣が埋まらないように砂かけの行為が始まります。

その仕草が楽しく何度もやったことか・・

 

 

大きな顎で昆虫を挟んだ後で、その昆虫の体内を溶かして体液を大あごを使ってストローのように吸い取ります。

 

吸い取った干からびた皮は後から巣の外に放り出します。

 

良く見かけるのは巣の周りに干からびた蟻の死骸が沢山散らばっています。

 

少し惨いのですが、実際にアリを捕まえて蟻を巣に落として実際にどのように捕食するか観察することができます。

 

 

また驚くことに絶食した状態でも数ヶ月は平気で過ごすことです。

 

また幼虫の間に糞(ウンコ)を一切しません

 

成虫になった時に一斉に糞(ウンコ)を放出します。

 

けれども近年小学生が自由研究で尿をするという発見をしています。

 

アリジゴクの毒

 

 

 

アリジゴクに捕まった虫はアリジゴクから毒を注入されて動きが封じられます。
そして消化液と共に体液を吸われます。

 

その毒性はフグ毒のテトロドトキシンの130倍といわれているそうです。
(※人には毒性はありません

 

それらの毒性はアリジゴクが生成しているのではなくて、体内に共存しているバクテリア等が生成していると言われています。

 

 

アリジゴクの飼育

 

 

 

アリジゴクの飼育もそれぼど難しいことはなく、住んでいる場所の乾いた砂をそのまま採取して小さな観察ケースに入れて、定期的に1週間ほどに1回ほど昆虫を与える位でいいでしょう。

 

エサは蟻だけでは難しいので釣具屋さんやペットショップで「サシ(ハエの幼虫)」「赤虫(ユスリカの幼虫)」などで数百円ほどで購入できます。

 

しかし飼育するには幼虫でいる期間が相当長い(数年)ので大変かもしれません。

(※羽化したら必ず採取した場所で放してあげましょう)

 

アリジゴクに関する書籍

 

アリジゴクに関する本も多数発刊されているので参考にしてください。

 


アリジゴク観察事典 (自然の観察事典)

 


砂丘のアリジゴク―不思議な昆虫の不可思議な生態

 

 


アリジゴクほか観察記 (写真絵本 ぼくの庭にきた虫たち)

 


うまれたよ! アリジゴク (よみきかせ いきものしゃしんえほん14)

 

 

追記:「ありじごく」の意味・英語の綴り

 

これは正にアリジゴクが造った待ち伏せのすり鉢状の巣のことを指しています。

 

一度アリジゴクの巣に落ちてしまったら這い上がることができないアリにとっては地獄のようなもの。

そんな意味で一度落ちたら終わりという場面につかわれています。

 

いわゆるアリジゴクのトラップにかかってしまった!など言われますね。

 

アリジゴクは英語で「antlion」(アントライオン)で蟻にとってライオンを意味するという言語ですね。