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フクロウとミミズクは同じフクロウ目フクロウ科に属する鳥です。

世界中に約200種が生息しています。

 

昨今はフクロウカフェなるものまでも出現してペットとしても流行してきていますね。

 

フクロウとミミズクは見た目が似ているので普通の人は見分けがつきません。

 

しかし

フクロウとミミズクには重要な違いがあります。

 

この記事では、ミミズクとフクロウの分類上の違いから、見た目の違い見分け方、生息地、食性、繁殖、寿命、保護などについて詳しく解説します。

 

  • ミミズクとフクロウの分類上の違い

 

区分 ミミズク フクロウ
分類 フクロウ科
ミミズク亜目
フクロウ科
フクロウ亜目
学名・英名 Tytonidae Strix aluco
種類 約180 約20
代表的な種類 コノハズク、、トラフズク、アオバズク シマフクロウ、ホンドクフクロウ、ウラルフクロウ、モミヤマフクロウ、

 

 

ミミズクとフクロウはどちらもフクロウ目フクロウ科に属する鳥です。

 

世界中に約200種類が分布しており、その多くが夜行性です。

 

ミミズクの学名は「Tyto alba」で、フクロウの学名は「Strix aluco」です。

 

共にフクロウ科までは同じですが亜目が異なります。

 

  • ミミズクはミミズク亜目
  • フクロウはフクロウ亜目

 

に属しています。

 

ミミズク亜目には約180種でフクロウ亜目には約20種が含まれます。

 

 

ミミズクの種類

 

分類学的には単一の分類群ではなく多くの属からなり、フクロウ科の中で特に近縁ではなく系統をなしていない。

 

属としては

 

  • オニコノハズク属 Mimizuku
  • カンムリズク属 Lophostrix
  • コノハズク属 Otus
  • トラフズク属 Asio
  • ジャマイカズク属 Pseudoscops
  • タテガミズク属 Jubula
  • ワシミミズク属 Bubo (シマフクロウ属 Keputa を含まない)

 

代表的なミミズクとしては

 

コノハズク、アオバズク、モリフクロウなどがあります。

 

コノハズク

日本のフクロウ目では最小全長20cmほど。鳴き声は「ブッポウソウ」で別名をもつ飛んでる昆虫類などを食してる。木の葉のように小さなミミズクの意でコノハズクです。

 

 

アオバズク

  • 体長は約30cm、日本では渡り鳥で夏鳥になります。
  • 尾は黒褐色で腹は白色で黒褐色の太い点がつながった縦斑があります。街の神社や街路樹などよく見かけます。昆虫類を主食でミミズクの1種ですが、羽角はついていません。

 

トラフズク

  • 全長35-40cm。頭部から背面の羽毛は灰褐色で、褐色の縦縞が入る。腹面の羽毛は黄褐色で、黒褐色の縦縞が入る。羽色は個体変異が多い日本では基亜種が周年生息する(留鳥)で、寒冷地に分布する個体は冬季に南下する。 食性は動物食で、主にネズミやモグラなどの小型哺乳類等を食べる

 

 

フクロウの種類

 

日本にはエゾフクロウ、トウホクフクロウ、ウラルフクロウ、モミヤマフクロウ、キュウシュウフクロウの5亜種が分布

 

シマフクロウ

日本では北海道のみに生息して全長70cm、体重4キロ 現存するフクロウ目の中で世界最大の種で日本最大のフクロウである。

 

ホンドフクロウ

単にフクロウとも呼ばれ、九州より北の日本各地に留鳥として分布。
低山帯の森林地帯に生息夜間に「ゴロスケ・ホー・ホー」という鳴き声でよく知られている。小動物のネズミやリス、ノウサギなど捕食する。がカエルや昆虫なども食べる

 

 

  • ミミズクとフクロウの見た目の違い・見分け方

 

ミミズクとフクロウは見た目がよく似ていますが違いがあります。

 

ミミズクには人の耳のように見える頭の左右に羽が立っています。

それは「羽角」と呼ばれるものです。

 

羽角(うかく)とは

 

フクロウ科の鳥の頭部の左右 に1対の冠で特に耳の機能も無く飾り羽でであると言われています。何故あるかは不明のままです。

 

 

フクロウとミミズクの違いはこの羽角の有無で判断します。

 

羽角あり 羽角なし
ミミズク フクロウ

 

ただし例外もあって

 

  • シマフクロウのは「ミミズク」と呼ばれていないが羽角がある
  • アオバズクは名称に「ズク」がつくが羽角はなくミミズクでない

 

 

 

 ミミズクとフクロウの呼び名・漢字の違いと由来

 

 

ミミズクの漢名は木菟でフクロウの漢名はとなります。

 

 

ミミズクの呼び名・漢字

 

ミミズクの語源には諸説ありあります。

 

    • ツクはミミズクの特徴である「角毛」の意味をさしており追加で「ミミ」をつけて呼ぶようになった。
    • 「耳付く」「耳突く」の意味
    • ツクは「鳴く」の意味でミミズク類の総称で耳があるのでミミヅク(ミミズク)。
  • ミミズクの漢字名は
  • 木菟の他に 木兎、鵩、鶹、鵂、角鴟、鴟鵂、耳木菟、耳木兎 もあります。

 

漢字名の読みや由来は

 

  • 「木菟・木兎(ぼくと)」は漢字そのものの「木のウサギ」という意味。
  • 鵩(ふく)・鶹(りゅう)・鵂(きゅう)は1文字でミミズクを表す。
  • 角鴟(かくし)・鴟鵂(しきゅう)の鴟はフクロウ類の総称。
  • 耳木菟・耳木兎は漢名ではなく、ミミとツクにそれぞれ漢字を当てたもの。

 

 

フクロウの呼び名・漢字

 

 

フクロウの語源には諸説ありあります。

 

    • 鳴き声からフクロウ
    • 中国の古典の「母を食う親不孝な鳥」から「ははくらふ(母食らう)」「はふくらう(父母食らう)」が由来
    • 夜行性で「昼に隠れて居る」という意味の「昼隠居」のヒルカクロフ
  • フクロウの漢字名は
  • 梟、

漢字名の読みや由来は

 

  • 梟は木の上の鳥で、古来フクロウの死骸を木にさらし害鳥よけにしたことに由来

 

 

 

  • ミミズクとフクロウの生息地の違い

 

フクロウ

 

  • フクロウは森や草原、都市部など、さまざまな場所に生息しています。

フクロウは鳥や小動物などを主な餌としているため、オープンな場所を好むためと考えられています。

 

スカンジナビア半島から日本にかけてユーラシア大陸北部に帯状に広く分布する。

 

温帯から亜寒帯にかけての針葉樹林、混交林、湿地、牧草地、農耕地などに生息し、留鳥として定住性が強い

 

日本では、九州以北から、四国、本州、北海道にかけて分布する留鳥で、平地から低山、亜高山帯にかけての森林、農耕地、草原、里山などに生息する。

 

大木がある社寺林や公園で見られることがある。

 

 

ミミズク

 

  • ミミズクは森や草原に生息することが多いです

 

これは、ミミズクは昆虫や小動物を主な餌としているため、隠れることができる場所がたくさんある場所を好むの

 

ミミズクはフクロウよりも体が小さいため、隠れることができる場所を好みます。

 

ミミズクとフクロウはどちらも夜行性で、小動物や昆虫を捕食します。

 

どちらも巣を作って卵を産みますが、生息地や餌の好みなどにはいくつかの違いがあります。

 

  • ミミズクとフクロウの食性の違い

 

ミミズクとフクロウはどちらも肉食動物で、小動物、昆虫、鳥などを捕食します。

 

ミミズクは夜行性で、夜間に活動して餌を探します。

フクロウは昼夜を問わず活動しますが、主に夜間に活動しています。

 

ミミズクは主に昆虫や小動物を捕食しますが、

フクロウは鳥や小動物、魚、爬虫類などを捕食します。

 

これは、ミミズクは体型が小さく、昆虫や小動物を捕まえやすいため、昆虫や小動物を主な餌としている

 

フクロウは体型が大きく、鳥や小動物、魚、爬虫類などを捕まえることができるため、これらの動物を主な餌としていると考えられています。

 

また、ミミズクは羽が静かなので、昆虫に近づきやすいです。

 

一方、フクロウは羽が大きく、羽ばたく音が大きいため、昆虫に近づきにくいです。

 

そのため、ミミズクは昆虫を、フクロウは鳥や小動物などを主な餌としていると考えられています。

 

ミミズクとフクロウはどちらも夜行性で、小動物や昆虫を捕食します。

 

また、どちらも巣を作って卵を産みますが、食性の違いにより、生息地や獲物が異なります。

 

  • ミミズクとフクロウの鳴き声の違い

 

オスは「ホッ、ホッ、ホッ、ホッ……」、メスは「ギャーッ!、ギャーッ!」と鋭く濁った鳴き声で鳴きます。

 

ミミズクの鳴き声は、フクロウよりも小さく、高音です。フクロウの鳴き声は、ミミズクよりも大きく、低音です。

 

ミミズクの鳴き声は、主に「ホー、ホー」や「ホッ、ホッ、ホッ」などの音です。

フクロウの鳴き声は、主に「フー、フー」や「クー、クー」などの音です。

 

ミミズクとフクロウは、どちらも夜行性の鳥類で、外見も似ていますが、鳴き声にはいくつかの違いがあります。

 

 

  • ミミズクとフクロウの繁殖の違い

 

  • ミミズクは、フクロウよりも多くの卵を産みます。
  • ミミズクは、1回に2〜5個の卵を産みますが、フクロウは、1回に1〜3個の卵を産みます。

 

ミミズクの卵は白色で、フクロウの卵は茶色や緑色をしています。ミミズクは卵を約28〜30日間抱きますが、フクロウは卵を約24〜26日間抱きます。

  • ミミズクは、フクロウよりも子育てに時間をかけます。
  • ミミズクは、子育てに約2ヶ月かかります。しかし、フクロウは、子育てに約1ヶ月かかります。

 

ミミズクのヒナは生後約45〜50日で巣立ちしますが、フクロウのヒナは生後約35〜40日で巣立ちます。

 

ミミズクのヒナは生後すぐに自分で餌を探すことができますが、フクロウのヒナは生後しばらくは親鳥に餌を与えてもらう必要があります。

 

また、どちらも巣を作って卵を産みますが、巣の場所や卵の色、抱卵期間、ヒナの離巣時期などにはいくつかの違いがあります。

 

 

 

  • :ミミズクは木の穴や岩の割れ目などに巣を作りますが、フクロウは地面や茂みなどに巣を作ります。
  • 卵の数 :ミミズクは1回に2〜7個の卵を産みますが、フクロウは1回に3〜12個の卵を産みます。
  • 抱卵期間 :ミミズクは卵を約28〜30日間抱きますが、フクロウは卵を約24〜26日間抱きます。
  • ヒナの離巣 :ミミズクのヒナは生後約45〜50日で巣立ちしますが、フクロウのヒナは生後約35〜40日で巣立ちします。

 

  • ミミズクとフクロウの寿命の違い

 

ミミズクとフクロウはどちらもフクロウ目フクロウ科に属する鳥で、寿命は約10年から20年程度です。ただし、種類や生息環境によって寿命は異なります。

 

例えば、メンフクロウはミミズクの中で最大種で、寿命は約15年から20年程度です。

 

一方、アオバズクはミミズクの中で最小種で、寿命は約10年から15年程度です。

 

また、フクロウの中で最大種であるシロフクロウは、寿命が約20年から25年程度と長生きです。

 

ミミズクとフクロウの寿命は、餌の豊富さや捕食者の有無などの生息環境も影響します。餌が豊富で捕食者が少ない環境では、ミミズクとフクロウの寿命は長くなる傾向があります。

 

  • ミミズクとフクロウの保護活動

 

ミミズクとフクロウは生息地の破壊や乱獲、農薬による汚染などにより生息数が減少しています。

 

ミミズクとフクロウを保護するためには、生息地を保護し、乱獲を防ぎ、農薬による汚染を減らすことが大切です。

 

 

【まとめ】

 

  • ミミズクとフクロウはどちらも美しく魅力的な鳥です。
  • しかし、生息数が減少しており、保護が必要です。
  • ミミズクとフクロウについて知り、その保護に協力することで、これらの鳥を次の世代に残すことができます。
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