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差し歯(仮歯)を自分で作ってみた体験談|レンジ材料で製作した自作歯

 

 

前もって話しておきますが

 

自作した歯も接着材も歯科での正規のもではありません。自分でネットの情報を集めてアクセサリーなどに使用するレンジの様なプラスティックのようなもの溶かして自己責任の元に作った仮歯です。私の真似をして何かあっても責任をとれませんのでご了解ください。個人的には自分で処置しないで歯科医にかかることをお勧めします。

 

仮歯のままでずっと過ごしてきたのですが、ある時に仮歯だった差し歯が取れて紛失してしまいました。

 

仮歯を歯医者で作るとなると下記の参考サイトの様な手順で相当手間で大変な作業だと感じます。

 

参考サイト:歯科のお仕事完全マニュアル「第9章 C3の治療 STEP10 TeCの作製」

 

このままだと、前歯の3本目なので目立って仕方ありません。

 

しかし

 

実際の歯医者で仮歯を作るとなったら予約や価格などがかかってしまいます。

 

仮歯のままで正規の歯が髙くてつけれない。仮歯のままでずっと歯医者に行ってなかったので歯医者にも行きずらいしお金もないしで困っていた。

 

何とか自分で仮歯を作れないものかと

 

ネットで検索していたらなかなか見つからず・・・

 

「自作はやめた方がいい」「お勧めはしない」と発信されています。

 

一方で

 

差し歯作成キットなるもの販売されているのを知ったので、

 

どうにか自分で差し歯(仮歯)で作ってみようと試みました。

 

それでも色々調べても自作する仮歯の情報はさっぱりでてこない。

 

仮歯 自作」で検索しても

 

歯医者の仮歯の作り方ばかりで肝心の個人で作れる仮歯(差し歯)の情報が無い。

 

 

  • 自作する仮歯(差し歯)の原料は?
  • 取れた仮歯(差し歯)を自分でつける接着剤は?
  • 自分で作る仮歯(差し歯)の手順は?

 

全く情報がみつからないまま調べて続けて、どうにか自作の歯を作りつけることができました。

 

自分で作った仮歯(差し歯)が案外いけてるので、

 

差し歯の自作を色々と調べたり試行錯誤して作った経緯や購入した材料などや作成手順なども含めて順に報告したいと思います。

 

奥歯以外は歯医者で保険適用で白い歯が作れるようになったのでご相談されてみてはいかがでしょうか↓

 

100均のレンジで歯が作れるか?

 

結論から使用不可

 

最初に考えたのは100円ショップでよく見かけるプラスティックの白い溶けるやつ。

レンジというしろものでアクセサリーなどを作るアイテムです。

 

レンジとは「樹脂」の意味でガンの様なものでレンジ材料を溶かして紫外線で固めるものですね。

 

調べてみると

 

実際に歯科で使用するレンジは100均のものとは別物で、やはり特殊でCRと呼ばれているものでした。

 

コンポジットレジン(CR)とは

 

セラミック粒子と合成樹脂を「8:2」の割合のプラスチック素材で紫外線をあてると直ぐに硬化して固まるもの。

 

100均で売っているのも同じ様なもので、「UVレジン」で日に当てると固まるものでUVライトでも硬化に10分以上かかるそうです。

 

しかし、

 

歯専用レジンとは違い使用目的が違う代物なので

 

口内で使用するには怖いため使用は却下。

 

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ネットで売ってる仮歯は使えるか?

 

結論から

 

使用はお遊びならOKだが仮歯にはお勧めできない。

 


 

 

 

商品名にも「ロウィンホラーの小道」と記載もあります。(笑)

 

ただ1部の人達が仮歯が取れてしまい義歯として使用している人もいるようです。

 

価格は1000円ほどで安いのですがサイズや形が合わないのが多すぎるようです。

 

ハロウィンなどで仮装するには全然問題はないと思います。

 

ネットでコスチュームのおもちゃの差し歯から医療用の差し歯を販売しているのを見かけました。

 

確かに歯の形状は人によって様々なので同一の形ではないので合わないのが当たり前ですね。

 

自分の歯に適応できるか色々と調べました。

 

案外安いのも販売していましたが

 

「コメントも良くない」ので却下

 

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仮歯作成キットは使えるのか?

 

結論から

 

使用しない方が良い


 

自分で作る仮歯セットなるものがAmazonや楽天で3000円ほどで販売されていました。

 

レビューをみると「散々で使えない」とあります。

 

当然と言えば当然で個人の歯は人それぞれ違います。

統一された歯型では合うはずがありませんね。

 

見た感じは、なかな良さそうでしたが

 

実際のコメント・レビューを見て却下

 

仮歯を自作した材料と接着剤|購入先と価格

 

 

仮歯のレンジ原料と接着剤を購入

 

最終的には

 

レンジを溶かして自分のとれた差し歯の場所に自作した仮歯を埋め込む動画(※最後の方にyoutube載せてます)をみて

 

自分で材料を買って自作しようと決心しました。

 

買ったものは全てAmazonからです。

 

差し歯の原料:英国から来た熱に強いハード60℃ 10g フィッティングビーズ

 

 

差し歯の原料:英国から来た熱に強いハード60℃ 10g フィッティングビーズ

 

ネットでコスプレなどで使用している(例えばドラキュラの牙)歯を形成するレンジ原料を探した中で出会った1品。

 

使用目的は様々ですが、コスプレの歯で利用目的の人も多いようで、実際に差し歯で利用しているコメント・レビューが良かったので699円で購入しました。

 

口に入ることを前提としているようで熱にも強い安全という観点も良かったです。

 

差し歯で使用したと人のレビューコメントを参考に載せておきます。

 

  • うまく成型して歯の形が合えば違和感を感じません
  • 色が白すぎて目立ってしまう→※後述してますがコーヒーで着色するといいですよ
  • 欠けた歯や1本ぐらいの仮歯が抜けぐらいであれば対処可能
  • 何度も温め直して成型できるのでとても良い
  • 歯科に直ぐに行けなかったんで応急措置とし使用した

 

Amazonでポチリ届いた商品は

 

手のひらぐらいの小さなコブクロでしたが入っているビーズは100個以上?随分と入っていて驚きました。

 

ビーズ玉4~6個ほどで1つの歯には十分です。(※動画あり)

 

もし商品に含まれるビーズを使用したら歯が20本以上分ぐらいはあると思います。


 

 

自分で形を整えて陥没した歯の基礎にもピッタリあう型がとれるので最高です。

 

  • イギリス製
  • 60度以上で柔らかくなる
  • 強度がある
  • 安全・無毒

 

 

歯の専用接着剤:歯科技工用瞬間接着剤 αクイン

 

歯の専用接着剤:歯科技工用瞬間接着剤 αクイン

 

市販のアロンアルファなどの瞬間接着剤などの利用はよくないとネットにもあり本来体の中にある歯の部分なので良くないことはわかっていました。

 

そこで

 

今回改めて色々と探した結果、歯科技工用の歯を接着する接着剤が販売されていることがわかりました。

 

ただ注意書きには

 

「歯科用ではない」「歯の接着には使用しないでください」

 

というよううな文章が記載されていました。

 

その点も踏まえて個人責任で私もAmazonで1233円で購入して使用してみました。

 

結果は直ぐ取れることもなく満足しています。

 

その中で購入したものはレビュー・コメントも「良いものが大半」で多くの人が差し歯が取れた時に自分で接着しています。

 

  • 接着すると強固に固定して硬い食べ物を咬んでも数カ月後しても外れない
  • 歯の土台がグラグラするので補強の目的で使用しました。
  • 歯医者に行かなくて接着してすみました。
  • 一度接着すると固くなり取れなくなるので注意が必要

 

中には医療行為者である元歯科助手の方が「差し歯が何度も取れてしまうので自分で接着した」というコメントもありましたので購入してみました。


商品説明の注意書きは以下です。

 

この商品は、歯科技工物や模型の接着にご使用ください。
個人で歯の詰め物やかぶせものを接着する用途では絶対にご使用にならないでください。

引用:Amazon商品紹介より

基本的には歯の模型の接着に用いるものだそうです。

個人での歯の接着には絶対使用しないでください。と記載がありますのでご使用するにあたっては自己責任で行ってください。

 

 

心配になって歯の接着剤について色々知れべ手見ると歯科医の方々が注意喚起してました。↓

 

仮歯が取れてしまっても市販の瞬間接着剤(アロンアルファなど)で接着しないでください。
ポリグリップなどの入歯接着剤を臨時で利用することをお勧めしています。
間違って瞬間接着剤で接着すると修復不可能になる可能性もあります。
Amazon等で販売されている歯科技工用接着剤も歯科用でないのでお勧めしません
と述べています。

 

また歯科医が使用するスーパーボンドというものも販売はされていますが、使用には医師の処方せんが必要なので一般の人は使用できません。↓

 

 

また歯医者に行く予定がある人は応急処置として「入れ歯の安定剤」をお勧めします。

 


 

詳しくは↓

 

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自分で作る仮歯の製作手順

 

色々なサイトで調べた結果、海外の動画を見てて参考にしながら差し歯を作りました。

 

「自作差し歯の作り方」で参考にしてみた動画は↓

 

 

題名「自宅で仮歯を作る方法!」(How to make a Fake Tooth at home!)

 

 

この動画にはありませんが

 

作成した歯はあまりにも白くて目立ってしまって困っていたところ

 

原料のビーズを数個を薄いインスタントコーヒーを入れたお湯に入れて

 

溶かすことを知りました。

 

中には「うがい薬」のイソジンを数滴入れて着色した人もいました。

 

その理由は、やはりレンジは白すぎて違和感を感じるからだそうです。

(※実際試してみたらそうでした)

 

私が自作した差し歯を付けた手順を紹介してみます。

 

 

 

 

  1. 歯が取れた場所を綿棒などできれいに掃除する
    ※鏡などで異物が入ってないか確認
  2. お湯を湧かす
  3. 小皿にお湯とインスタントコーヒーの粉を少量入れて混ぜてかき混ぜる。
  4. ビーズを6個ほど入れる(コーヒー入れていない状態)
    ※適当で大丈夫です。多ければちぎって使えます
  5. レンジが白から透明無色になったところで数個を手で丸めて良くもむ
  6. 歯と同じ量を適当にとって歯の形にする
  7. 歯のあった部分にグッと隙間なくあてがい形をまとめる
  8. 口を閉じないでそのまま数分で固まり白色になる
  9. 固まった状態で歯のかみ合わせや色合いを確かめる
  10. 違和感があったり色合いが違えば、またお湯に浸し柔らかくして練り直すを繰り返す※色合いが薄ければ再度インスタントコーヒーの粉をお湯に加えて練り直して色合いを調整する
  11. 問題が無ければ歯科専用の接着剤を基礎部分と歯の接着面の両方に薄く塗る
    ※沢山塗りすぎるとはみ出るので注意
  12. そのまま自作差し歯を元に戻して接着する

※接着剤は強力で外せなくなるので接着する時は注意してください)

 

仮歯や正規の差し歯をつけるまでの臨時の場合は、接着せずに入れ歯用のポリデントなどの入れ歯接着剤をお勧めします。

 

 

珈琲につけてうっすらと着色するのが裏技のコツですね。

 

そのままだと、色が真っ白で差し歯だとバレバレになります。

 

食品のインスタントコーヒーの薄めた色が自然の歯の色にバッチリです(笑)

 

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【まとめ】自作の仮歯3ヶ月後も順調

 

仮歯の自作3ヶ月後も順調

 

材料費699円と接着剤1233円の代金約2000円で本当に安く済みました。

 

 

自分で差し歯・仮歯を作って接着してから3ヶ月経ちました。

 

周りの人からも特に何も言われない(もしかして気が付いてるけど言わない?)ようで安心しています。

 

自分なりに外目からみても違和感が無いように感じています。

歯のかみ合わせも問題ありません。

 

心配していた煎餅や硬いものを食べても欠けることもなく、また熱いお茶やコーヒーを飲んでも柔らかくもならなくて安心して過ごしています。

 

歯もしっかり接着されてグラグラすることもなく普通に食事ができていますので満足しています。

 

 

最後にあくまでも個人責任で行った行為ですのでご了解ください。皆は真似しないようにしてください。

個人的には自分で処置しないで歯科医にかかることをお勧めします。

 

 

歯科医師の公式ページで色々と見ていると仮歯が取れるには理由があって

 

  • 接着が緩んだ
  • 仮歯が欠けた
  • 虫歯が進行してる

 

などで接着面が緩んで取れただけであればいいのですが万が一、虫歯が進行していた場合余計に悪くなる可能性もあります。

 

お金に余裕が無くても歯科医に治療を受けるのが一番ということですね。(笑)

 

今回私が購入した商品2点と応急接着の代用1点

 

差し歯を作ったビーズ


 

差し歯を接着した歯科技師用の接着剤



応急処置の接着剤の代用


 


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