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ヤマビル 天敵 生態※イメージ写真(ヤマビルではありません)

 

 

丹沢の山をハイキングしてたりすると首にヤマビルが吸い付いていたりします。

枝にぶら下がって上から落ちて来ると勘違いされる人も多いです。

 

実はヤマビルは

 

移動が俊敏で数十秒で足元から血を場所を求めて首筋や手首まで登ってきます。

 

 

  • ヤマビルには天敵がいるのか?
  • ヤマビルを食べる動物はいるのか?
  • ヒルの生態は?
  • ヒルはどこにいる?
  • ヒルはいつ出る?

 

などなど

 

それらの疑問とともに生態と特徴や発生時期や生息場所など幅広くご紹介します。

 

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ヤマビルの天敵はいない?

 

 

高齢化や人口減少によって里山の消滅に伴い、鹿が繁殖して生育場所が拡大するに従ってヤマビルも里山に拡大しているようです。

 

ヤマビルは減ることは無く増える一方で被害も多くなってきてます。

 

ではヤマビルの天敵はいるのか?疑問に思います。

 

 

大半の小動物には天敵がいて食べる食べられるの食物連鎖の関係になっています。

 

個人的にはヤマビルを蛇やトカゲなど小動物や小鳥そして川魚のイワナやヤマメなども食べるように思っていましたが・・・

 

しかしながら

 

意外に思われますが

 

ヤマビルの天敵は特に存在していない
といわれています。

 

過去のヤマビルの捕食者の研究では

 

東大などで東大などで

 

14年間で45,000匹以上もヤマビルを採集して調査しましたがヤマビルを食べている動物は殆どいない。

 

ことが分かりました。

 

ヤマビルを捕食したのは下記の2件の事例しかなかったそうです。

 

 

  • ムナビロサビキコリ(※甲虫コメツキムシの一種)が噛んでた
  • イモリの胃から1匹

 

その他では鳥や蛇や亀そしてその他の昆虫などに捕食されていたということは確認されなかったと報告されています。

 

逆にヘビを吸血しているヤマビル↓

;

 

本当に不思議な生き物の山ヒルです。

 

ただそんな中、貴重な意見口コミをみつけました。

 

ヒルが多い地域の

 

家の庭にニワトリを飼っているとヒルの被害が少なくなる

 

というのです。

 

実際に自宅のヒル対策でニワトリを放し飼いしているツイートもみつけました。

 

 

鳥のニワトリやコジュケイがヤマビルを食べるのが観察されたという情報もありました。

ただし、ニワトリもヤマビルに吸血される例もあるということです。

 

他の情報では飼い猫がヤマビルを食べたという情報もありました。

 

本来なら天敵がいなければ、どんどん生域を拡大していくようにも感じますが・・過去に絶滅ましくは縮小した地域があります。

 

理由は天敵がいたからなのか?それとも生育環境のせいなのかは不明のままです。

 

 

【ヤマビル天敵まとめ】

 

  1. ヤマビルには主だった天敵は不在
  2. ヤマビルを食べるのはニワトリで庭で飼うとよい
  3. ヤマビルを食べた動物はイモリ・ニワトリ・コジュケイ・飼い猫
  4. ヤマビルが消滅した原因は天敵なのかは不明

 

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ヤマビルの生態・特徴

 

 

 

分類

環形動物(ミミズの仲間)

顎ヒル目ヒルド科
日本の唯一の陸生ヒル

生息地域 秋田県から沖縄まで
大きさ 3cmほど 伸長時 5cmほど
移動・動き ほふく運動(尺とり虫と同様)で移動
寿命 3~5年ほど
食物 動物の血
主に鹿と猪で7割程度その他では狸・カモシカ・猿・人など
1回吸血すると1年以上絶食でも生きられる
吸血する量は2~3ml(自分の体重の10倍)
吸血の仕方 動物の呼気、振動、熱、臭いに反応する
動物が近づくと這ってのこぎり歯のような歯で皮膚に取りつく
ヒルジン(血液が凝固しない物質)を出しながら吸血する。
満腹になると自然落下する
痛みが無く気づかない場合が多い
産卵孵化 5月~10月で1ヶ月で孵化する
ミミズやカタツムリ同様に雌雄同体で交尾をする。

 

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山ヒルは上から落ちない?下から登る

 

 

映画や漫画などでは

 

ヒルは木の上から落ちて首に吸い付き血を吸う場面

 

が多くあります。

 

実際に山では

 

足元を厳重にカバーしているのにも関わらず

 

首にヤマヒルが吸い付いていることが多くあります。

 

私はすっかり山の木の葉の上で獲物を待ち伏せしているヒルが

 

人が通った時にめがけてジャンプして血を吸っているのだとばかり

 

思っていましたが違っていました。

 

下記の記事でも書きましたがTV番組で足元を厳重にしているからこそ猛スピードで下から這い上がって首元に吸い付くことが実験で証明されています。↓

 

 

 

それに子供たちがヤマビルを研究している「子どもヤマビル研究会」が本を発刊して現在人気です。

 

本の題名はズバリ「ヒルは木から落ちて来ない」です。興味ある方はどうぞ


ヤマビルの発生時期

 

 


ヤマビルが活動する時期は春から秋にかけての4月~11月

 

特に梅雨時期の雨が降りやすい6月から9月まで活度範囲が広がります。

また雨中や雨上がり後は更に活発になるので要注意です。

 

【日中活動時間】

 

  • 晴れのは夕方~朝
  • 雨や多湿日は日中

 

特に雨上がりの登山やハイキングは注意しましょう。

 

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ヤマビルが生息する山の特徴

 

 

ヤマビルは乾燥に弱いので湿度がある場所を好みます。
活動の最低条件は気温10℃湿度60%。この条件が合えば冬でも活動します。

 

  • 渓流・川のそば
  • 日影が多い森林の土地
  • 石の下
  • 落葉の下
  • 動物が通る獣道

 

最近ヤマビルの生息地域が増えて原因としては人口減少・過疎化により里山の管理ができなくなり野生動物(シカ・イノシイ)などの生息地域が広がったことです。

 

野生動物についてヤマビルが里山で落ちて生息範囲が広がっていると推測しています。

 

ヤマビルの発生する土地には岩石の特徴があるという話しも聞きます。

 

花こう岩の山より石灰岩の山の方が数十倍の多さでヤマビルが生息しているどうです。

ヤマビルの生息地域かわらかない場合は山に入る前にその山の地層を調べてみるのもよいかもしれません。

 

実際に実験をしたブログもありました。

御在所岳(ヤマビルが少ない地域)と藤原(ヤマビルが多い地域)の環境を模式的に作り、その中にヒルを放した。

 

藤原は石灰岩の山、御在所は花崗岩の山、どちらが好きかヒルに尋ねたら、石灰岩という結果になった。

引用:「子どもヤマビル研究会」ヤマビルに意見を聞いてみた

 

昔から鈴鹿山脈の藤原岳と御在所岳は藤原岳の方がヤマビルが多いと言われてきましたがまさか岩盤・地層が影響していたとは驚きです。

 

もっと具体的なヤマビルの生息地域の詳しい記事は↓

 

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【まとめ】ヒルは天敵が不在の不思議な生き物

 

ヒルは本当に不思議な生き物で現在でも不明なところが多いそうです。

そして主だった天敵はいないので生域拡大すると思いきや全滅したり・・・

 

子供たちの山ヒルの研究には頭が下がりますね。

 


 

それと補足で個人的なお話を・・・

ヒルと聞くと思い出す祖母の話し。

 

もう亡くなってしまった大正時代の祖母が吸血玉というもので体のあちこちに丸いガラス玉をあてて中を真空にして血を綺麗にすると民間療法的なことをやっていました。

 


 

子どもの私は痣ができるので嫌でしたが良く聞くと、

 

もっと昔は調子が悪い時は

 

田んぼからヒルを取ってきて体に貼り付けて吸血してもらった

 

と言ったのを聞いて驚いたのを覚えています。

 

身体のあちこちに血吸いビルを貼り付けてヒルが悪い血を吸って丸く満腹になったら自然にとれるという話し。

 

映画「スタンドバイミー」でも子供4人が沼でヒルに噛まれる場面がでてきますね。

 

 

ヤマビルと血吸いビルは種類が違います。

 

ただ両者ともそのまましていれば勝手に落ちていく・・身近な生き物で日本に昔から生息している吸血生物ヤマビルは未だ未知な部分も多い不思議な生き物です。

 

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