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登山していたりキャンプしていたりして知らぬ間に血を吸われてしまうヤマビルは嫌なものです。

 

どうしたらヤマビルに吸われないようにできるのかヤマビル対策をご紹介します。

 

まずヤマビルの生態や特徴などは下記の記事でご確認ください。↓

 

 

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ヤマヒルに血を吸われる箇所|下から登るヒル

 


 

 

主に足・足首・もも・首筋です。

 

殆どの方が靴下の中に侵入されて足首周辺で吸血されています。

中には完全防備している人たちが吸われやすいののがなんと首筋です。

 

首元にヤマビルがついたりしているので木の枝から落ちて来るなどと勘違いします。
映画や漫画などを見ると木の枝から落ちて来るヒルを描いているのもよく見みかけます。

 

でも実際は上からはヒルは絶対に落ちてきません。

 

間違いなくヤマビルは下から登ってきます。

 

テレビ番組の「探偵ナイトスクープ」でも実験をしていましたが全て足元から驚くほどの速さで1分も満たないで首元に到達していました。

 

 

なので足元に注意してヤマビル対策をしっかりしていれば安心です。

 

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ヤマビル対策1:服装

ヤマビル被害を避けるための2つの方法

 

先ずヤマヒル対策の一番目は服装ですね。

 

夏や暑い日には大変ですが、できるだけ肌を露出しない服装を心がけます。

 

主な内容としては5点ほど

 

  1. 長ズボン(裾を靴になかに入れ込む)
  2. 長袖のシャツ(前開き無しの長袖・シャツをズボンに入れ込む)
  3. 靴下をスボンに入れ込む(ヒルは下から来るので)
  4. 靴下とスボンの隙間をテーピング
  5. 首にタオルを巻く

 

神奈川県も同じく推奨しているヒル除けの服装スタイルです。

 

  • シャツの裾をズボンにIN
  • ズボンの裾を靴下にIN

ヒルは上に登る習性があるため、下向きの侵入口を作らないという点で

 

 

他では休憩時には銀マットを敷いていると銀マットの上にはヤマビルはやってこないという話もありました。

 

ヤマビルとスパッツ

 

スパッツについては賛否両論があります。

 

スパッツを履くと「ヒルが途中でスパッツの中でウロウロして上半身へは登って来ない」という人と

スパッツ自体がヒルの隠れ家になる」のでよくないという人がいます。

 

スパッツの縁をきつく縛り隙間ができないようにしたり、スパッツ自体を靴の中に入れ込んだりと色々と工夫しているようです。

 

 

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ヤマビル対策2:忌避剤

 

ヤマヒル対策でヤマビルを寄せ付けない専用のスプレーが発売されています。

 

お勧めなのは「探偵ナイトスクープ」でも放送された「ヒル下がりのジョニー」です。

 

ヤマビル研究家の方が開発したもので口コミでも評判で絶大の効果があります。

 



もちろん他にも沢山販売されています。

 

楽天やAmazonでヤマビルで検索すると沢山の商品が出てきます。

 

 

 

忌避剤を靴底から靴や足元全体に吹きかけます。

 

2時間ほどは効き目がありますので数時間ごとに噴霧しておくのがよいでしょう。

 

その他にも身近なもの代用できます。

 

  • ハッカ油
  • 塩や20%濃度の塩水
  • 消毒用アルコール

 

特にヒルが離れない時は100円ショップの小さなスプレーボトルを買っておいて塩水やアルコールなどを入れて吹きかけるといいですよ。

 

今は消毒用の小さなボトルのアルコール除菌剤も売ってますので併用されることをお勧めします。

 

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ヤマビルに噛まれた後の処置

 

 

もしヤマビルに噛まれていたら慌てずに下記のものでヒルをはがし落としましょう。
手や道具などで無理して剥がさないで下さい。無理やり取ると傷が残ります。

 

  • 塩や食塩水
  • 虫除けスプレー
  • タバコの火や煙(ライターで火を近づけるのですが火傷に注意)
  • 木酢液
  • アルコール
  • ハッカ油

 

ヤマビルが取れたら

 

  1. 傷口から血を押し出します。(ヒルジンなどの成分を洗い流すため)
  2. 傷口を消毒して軟膏や虫刺され薬などを塗る
  3. 絆創膏を貼る
  4. ヤマビルを殺処分する(踏んでも死なない)

 

血を吸ったヤマビルは産卵して数が増えますので次の被害者を出さないためにも必ず塩や消毒液で殺処分しましょう。

 

血を吸い出す時に便利なのが「ポイズンリムーバー」という虫の毒などを吸い出す器具があります。


しばらく数時間は血が止まらないことはありますが問題はありません。

数日間は痒くなったり傷跡が数週間以上残る時もあります。

 

ヤマビルの毒や感染症の心配は?

 


ヤマビルは毒はありません。

また寄生虫を媒介したり病気をうつしたりする心配はありません。

あくまで人に対しては無害といわれています。

 

ただし中には

 

ヒルの害でなく傷口から細菌類による感染症になって症状としては蕁麻疹や発熱などの症状をきたす場合があります

心配な方は皮膚科などの受診をお勧めします。

 

ありがたいことに神奈川県でヤマビル対策の小冊子をPDFにて配布(※小冊子のURLが何故か開かなくなりましたので削除しました。)してくれています。

 

 

神奈川県が注意を促しているサイトです。(※研究報告は見れます)↓

 

その代わりに千葉県で発刊している「ヤマビル対策のマニュアル」がありますのでご紹介しておきます。※PDFで開きます↓

 

 

【まとめ】ヤマビル被害に会わないために

【まとめ】ヤマビル被害に会わないために

 

登山やキャンプでヤマビル被害を避けるには

 

  1. 雨上がりや湿度が高い日には山に入らない
  2. 出現地域は素早く移動する
  3. 服装を完備して特に足元を防御する
  4. ヤマビル対策のスプレーを足元にする
  5. 時々お互いの体を確認する
  6. リックなどを地面に置かない

等々ですが

 

一番なのは

ヤマビルが出現するところで登山・キャンプに行かない・しない。ことですね。

ヤマビルの生息地域は段々広がって人の行動範囲が狭まってくるのも悲しいものです。

驚くことに昔の人で行商をしている人たちなどは

山ビルがでる山道をあえて素足で歩いたそうです。

 

なぜならヤマビルがつくと僅かな「チック」とした感触があるので感じたら素早く吸われる前に取っていたそうです。

 

びっくりしますが、確かに素足だと足の甲に吸い付くので足元だけを注意していれば直ぐにわかりますね。

 

現代のように靴下はいたりしていると潜られたり首元まできたりして分からなくなってしまいますから流石です昔の人達は。

 

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