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ゴマみたいな虫の正体はシバンムシ

 

暖かくなる春から夏にかけて家の台所など

家の中で大発生する黒いゴマのような小さい丸い虫

 

よくみると小さなカナブン・テントウムシのような甲虫(カブトムシなど硬い殻をもつ虫)です。

 

その虫の名前は「シバンムシ

 

人の食料品を餌として増えて成虫になってプーンと部屋の中を飛び回りゴソゴソと歩き回ります。

 

ハエとは違い発生源がよくわらかないので面倒な虫です。

 

特に人に直接害をあたえるような虫でないのでマスコットで販売されたりして愛でる人たちも多くいます。

 

ショコタンこと中川翔子さんもお気に入りの虫です。

 

「シバンムシ」とは一体どんな虫なのでしょうか?

 

特徴などをご紹介します。

 

私のシバンムシ捕獲の個人体験記は↓

 

ゴマみたいな虫「シバンムシ」の特徴

 

 

 

見た目が小さくて一見ショウジョウバエと間違えやすいですが良く見ると全然違いますね。

 

  • 体長2mm程度の丸い黒っぽい丸い虫(カナブン・カブトムシのメスに似ている)
  • 部屋の中をプーンと飛び回りモゾモゾと歩く
  • 発生する時期は春先から秋にかけて
  • 台所付近から発生する(※発生場所がわかりずらい)
  • 食べ物は小麦粉からドライフラワーや畳まで植物性の乾燥している物を食べる
  • 顎が強力なので袋に穴を開けてお好み焼き粉などで繁殖する例もある
  • 成虫(親虫)は食べないで生殖・繁殖目的だけで生きている
  • 産卵から成虫のサイクルを何度も繰り返す
  • 人には直接害はない(寄生蜂による被害はある)

 

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ゴマみたいな虫「シバムシ」名前の由来

 

シバンムシ」で漢字で書くと死番虫となります。

 

死を番する虫という意味で人で言えば死神の様な死の番人のような虫ということですね。

なんでこんな不吉な名前になったんでしょうか?

 

実は「シバンムシ」の名前の由来は英語にあります。

 

英名は「Deathwatch」

 

「Death」は「死」で「watch」は「見る」これで「死の見張り」

 

なぜ死の見張りという英名になったのかというと

 

昔のヨーロッパでは「シバンムシ」が大量発生すると「コチコチ」とか「カチカチ」という音を発するのが「死神が持つ時計の秒針の音」

 

と言われたのが由来といわれています。

 

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ゴマみたいな虫「シバムシ」の生態

 

 

シバンムシの寿命一生は2~3ヶ月程度。

 

サイクルが早いので1年間で何度も世代交代があり大発生することもあります。

駆除しても駆除しても幼虫や卵がある発生源の元を絶たない限り何度でも発生します。

 

姿・体長

 

姿はカナブンを小さくした感じの丸い黒っぽい小さくゴマのような感じの虫です。

 

見た目はカブトムシのメスを極小にした姿。

 

体長は2mm程度でショウジョウバエと間違えるほど小さい虫です。

 

種類

 

シバンムシはコウチュウ目シバンムシ科に属する虫で地球上には2,000種以上の種類が存在しています。

 

日本では60種類程度存在しています。

 

ただ家庭内に出現する害虫となるのは主に

 

「タバコシバンムシ」「ジンサンシバンムシ」の2種類です。

 

食性

 

主に死んだ植物を食べるものが多く枯れた乾燥した木材を食べる種類菌類のキノコなどを食べる種類が存在しています。

 

人に目につくのは家で発生する2種類として

 

タバコシバンムシ

元々はタバコの乾燥した出荷前の葉を食べて被害をおこす虫です。

 

 

一方で

 

ジンサンシバンムシ」は

 

ジンサン=朝鮮人参」を主に食害しますが、やはり植物性のものを食します。

 

 

元々毒性の強いタバコの葉を食べれる位の毒に対する耐性が強いので何でも食べてしまいます。

 

人が食べる乾燥したもの「小麦」を筆頭に乾麺やパンそして海苔や鰹節などの乾燥した海産物までも何でも食べます。

 

小さくても意外にアゴの力が強いので小麦粉などはビニール袋に穴をあけて侵入し繁殖してしまいます。

 

分布範囲・生息地域

 

分布エリアは日本全国で北海道から九州のどこでも生きています。

 

 

小麦粉の中など食材に産卵。

 

シバンムシが産む卵は雌(メス)1匹で1度に50~100個くらい

 

10日ほどで孵化する

 

幼虫

 

餌になる乾燥植物を食べながら、その中で生活をしています。

 

姿はコガネムシやカブトムシなど甲虫の幼虫と同じような白系で頭は褐色で体を丸く曲げています。

 

幼虫→さなぎ→成虫

 

幼虫の期間は1週間ほどで意外に短い間にを作り成虫になります。

 

温度が低い冬などは蛹にならず幼虫のまま越冬して気温が上がる春になると蛹化して成虫になります。

 

成虫

 

寿命は、幼虫と同じように短く2週間ほど

 

成虫のシバンムシは食べることはしません。

生殖のためだけに卵を産むためだけに生きています。

 

成虫の間に雄雌が交尾して産卵を行います。

 

発生時期は春先から秋口までの5~10月

 

成虫が目立つ時期夏から秋の9~10月

 

ゴマみたいな虫「シバムシ」の発生源は?

 

 

シバンムシはどこから湧いてるのか?

 

多くの人が発生源を特定できないことが多いです。

 

ショウジョウバエなどのハエのように発生源近くで大量に飛んでいれば見つけやすいのですが、シバンムシは一度に発生せずボツボツと飛んではモゾモゾと歩いているので見つけにくいのです。

 

意外な場所としては

 

 

  • の隙間
  • ペットのウサギの藁の中
  • 避難用リュックの保存米
  • 置物の緩衝用の布団

 

 

などから発生したなどの様々な実例もあります。

 

一番多いのが

 

棚の奥にある忘れ去られている封をしたままの乾麺や小麦粉など

 

目につかないものが繁殖の餌になっていることが多いようです。

 

シバンムシが餌として繁殖する食べ物は

 

  • そうめん
  • パスタ
  • 小麦粉
  • お好み焼粉
  • ホットケーキミックス穀粉
  • かつお節
  • 香辛料
  • お菓子
  • ペットフード
  • ドライフラワー
  • 畳み

 

などなど多岐にわたります。

 

 

元々タバコの乾燥葉や朝鮮ニンジンを食べるくらいですから植物性由来のものなら何でも食べてしまいますから、シバンムシがどこから湧いてくるのか見つけるには苦労します。

 

普段使用している小麦粉などは毎回目視もしているでしょうからはいないと思います。

 

多分どこか忘れ去られている小麦粉やお菓子などありませんか?

 

先ずは台所付近を総ざらい掃除してみる必要がありますね。

 

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ゴマみたいな虫「シバムシ」の駆除方法

 

成虫自体はハエの殺虫剤など市販の殺虫剤で駆除できます。

 

が・・・

 

普段は、大半の成虫は普段は隠れているでなかなか完全駆除は難しいです。

 

お馴染みのフマキラーバルサンなどで成虫などは駆除はできます

が・・・幼虫の駆除は難しいです。

 

幼虫などは乾燥食品などの中で繁殖したいたりするので一時的な駆除になることが多いものになると思われます。

 

また食材の被害に合わなくするためにまた防虫剤などを置いたとしても意外に耐性があり駆除にはやっかいな虫です。

 

一番効率がよいシバンムシの駆除の方法は2つ。

 

  1. 繁殖している元である餌となっている食材などを処分すること。
  2. 成虫である繁殖する親虫を発生するたびに駆除すること

 

これで産卵ができなくなりますので、段々と発生を減らすことができます。

 

薬剤を使わない人体にも優しいシバンムシ専用の誘導剤を含めた駆除シートはお勧めです。

 


具体的な使用方法や私のシバンムシ捕獲の個人体験記は↓

 

 

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【まとめ】ゴマみたい虫を見つけたら先ずは虫の特定

シバンムシとは?台所の茶色いゴマのような虫の生態・特徴

 

 

台所で飛んでいる米粒の様なゴマの様な黒っぽい虫。

 

ショウジョウバエだと思って捕まえてみると丸いカナブンの様な形をしている甲虫。
それがシバンムシです。

 

この虫が1匹でもみつかれば台所の乾麺や小麦粉などで幼虫が繁殖していることは間違いないです。

 

 

  1. 黒い小さい虫がシバンムシかを、姿を確認する。
  2. シバンムシだったら発生源を調べる(乾麺・小麦粉など)
  3. 発生源が見つかったら幼虫・卵を含んだものを一括処分する
  4. 成虫を駆除する(都度殺虫または専門シート利用など)

 

もし発生源が見つからなかった場合は成虫を全駆除するしか方法はないかと思われます。

 

成虫の駆除に成功すれば産卵もしないですし幼虫にもなりません。

 

しかし、根絶させるには卵や幼虫のまま一冬を超すとまた次年度が大発生するリスクもありますので根気よく虫を見かける場所を中心に発生源を探すことをお勧めします。

 

 

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今後はシバンムシの被害にあわないようにするには

 

小麦粉などの食材や乾麺などは常温でもいいのですが棚の中にいれるのではなくビニル袋から出してビン詰めにするとか冷蔵庫に入れる

 

などをして対策してみてください。

 

安価に駆除できる方法は別の記事に記載していますので良ければ参照してみてください。↓