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ナフキンとナプキンの違いは?どっちが正解?驚きの語源や国別の使い方

ナフキンとナプキンの呼び名で困ってしまうことが多々ありますね。

 

日本では食事に使うの布を「ナフキン」と呼んで女性の生理用品のことを「ナプキン」と呼んで区別していることもが多いようですね。

 

給食やテーブルマナーで、どっちで呼んでいいのか困っている人も見かけます。

 

実際には

 

  • ナフキンとナプキンに違いがあるのでしょうか?
  • 食事に使うのはナフキンとナプキンどっちが正解なのでしょうか?
  • 給食・テーブルマナーではナフキンとナプキンのどちらが良いのでしょうか?

 

結論からいいますと

 

  • ナフキンとナプキンは同じ意味を持ち、食事に使う「小さな布」
  • 日本ではナプキンには2つの意味食卓の布」「生理用品」を含みます。
  • アメリカでは食事で利用される布をナプキンと呼びますが国によっては違います。
  • ナフキンという発音は和製英語で日本でしか通用しません。
  • 日本だけが「ナフキン」は食事の布「ナプキン」は生理用品と区別して呼ぶことがあります。

 

では実際に

 

食事で利用する小さな布の名前の呼び名の原語や由来などを探っていきましょう。

 

 

ナフキンとは?ナプキンの違いは?

 

 

ナプキンとナフキンは同じものを指しています。

 

食事で利用する食卓上に置いてある小さな布や紙のことをナプキン(英語 napkin)と言います。

 

日本独自の言葉の変化で2つの言い方になりました。※理由は後述してます。

 

辞書で調べてみると

 

ナプキン【napkin】 の解説

1 食事中に口や指をふいたり、衣服を汚さないように胸やひざにかけたりする布や紙。

2 生理用の、パッド。

 

出典:デジタル大辞泉(小学館)

 

ナプキンとは

 

食事の際に、油やソースなどの飛沫による衣服の汚れを防止したり、口の周りの汚れを拭いたりするための布や紙

 

日本では女性の生理用品のパットのことも指します。

 

日本では区別するために「テーブルナプキン」「生理用ナプキン」と呼ぶこともあります。

 

ナフキンとは

 

ナプキンから派生した和製英語。

 

意味合いはナプキンと同じで

 

食事の際に、油やソースなどの飛沫による衣服の汚れを防止したり、口の周りの汚れを拭いたりするための布や紙。

 

日本では1部の人たちが生理用品のパットを「ナプキン」と言い、食事の布を「ナフキン」と呼び区別しています。

 

それでは

 

どのようにして日本では使い分けをされるようになったのでしょうか?
ナプキンの語源や歴史をみていきましょう。

 

 

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ナフキンとナプキンの語源・歴史と由来は?

 

ナプキンの語源・歴史と由来は?

 

日本で言うところの「ナフキン」「ナプキン」のことを英語では「napkin」(ナプキン)と呼びます。

 

確かに英語「napkin」発音を聞く限り「ナプキン」と聞こえますね。

 

Google発音↓

 

napkinの由来は

 

ナプキンの語源はラテン語から始まります。

 

ラテン語の「nappa」(布)に「kin」(小さな)という意味合いが付け加えられて「小さな布」に由来するものです。

 

そして16世紀までフランスでは手づかみでの食事していて汚れた手をテーブルクロスで拭いたりしていました。

 

フランス語でテーブルクロスのことをnappe(ナップ)と呼んでいて、テーブルクロスとは別の小さな布を用意したのが始まりです。

 

それ以降はnapkinで手や口元の汚れや衣服の汚れを取るようになりフランス料理にはnapkinかかせないものとなっていきました。

 

では何故?日本ではナプキンがナフキンと言うようになったのか?説あります。

 

代表的な説は以下の2つです。

 

日本では同じく食事で使用する時の布巾(ふきん)があるので「ふ」の破裂音である「ぷ」のマルを削除して「なぷきん」→「なふきん」にしてしまった経緯があるという説もあります。

 

確かに語呂的には〇を取っただけの違いで布巾(ふきん)が当てはまるので耳障りもいいですね。

 

 

日本では近年に女性の生理用品であるナプキンと称して販売されるようになり、

食事に使うナプキンが女性生理品を連想させてしまうのを嫌悪して敢えて「ナフキン」と区別して言い始めたという説もあります。

 

この説もうなづけます。

 

私も食事中にナプキンという特に女性の生理用品(トイレ)などをイメージしそうになりますので差し控えて「ナフキン」と言ってました。

 

 

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ナプキン・ナフキンの国別の呼び名や意味合いの違いについて

 

ナプキン・ナフキンの国別の呼び名や意味合いの違いについて

 

ナプキンは食卓にある紙ナプキンやテーブルナプキンを指すものだとばかり思っておりましたが、世界各国では違う意味合いもあるようです。

 

日本と他の国の呼び名・意味合いを調べてみました。

 

 

日本の場合のナプキン・ナフキンの状況

 

  • ナプキン 「食卓で利用する布・紙」「生理用品」と2つの意味合いを持つ
  • ナフキン 「食卓で利用する布・紙」 (※1部の人が使用)

 

日本ではナプキンと言えば食卓の紙布と女性用の生理用品と2つの意味合いが生じてきます。

 

他の国は生理用品と食卓用布は別の単語で表しているので区別がつきますが・・日本だけが同じ言語で2つの全く真逆・のような意味合いをもつのだから始末に負えませんね。

 

日本ではナプキンと言えば女性の生理用品を連想する人も多いのではないでしょうか?

 

実際に

日本のAmazonで「ナプキン」だけで検索すると

 

 

最初に出てくるのは女性用の生理用品の「ナプキン」でテーブルナプキンは出てきません。商品にもおもいきり「ナプキン」と表示されてます。


ナフキンでも検索しても同じで「洋食 ナプキン」「テーブルナプキン」でやっと食事のナプキンが表示されました。

 

ちなみに「洋食 ナフキン」「紙ナフキン」で検索しても「ナプキン」と表記されています。


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またサイトで調べてみると食事の「napkin」というのはアメリカだけで他の国は違うようです。

 

アメリカのナプキンの呼び名や意味合い

 

  • napkin(ナプキン)  食卓にある布・紙
  • pad(パッド)   生理用品

 

日本ではナプキンと言えば食卓の布紙と生理用品の2つの意味合いを持ちますがアメリカ米国では違っています。

 

アメリカでは女性の生理用品のことは「sanitary napkin」と呼ばれるといいます。sanitaryは衛生という意味合いなので「衛生的な布」という意味合いですね。

 

ただし多くは

アメリカでは生理用ナプキンのことは「Menstrual Pads」「Sanitary Pads」「Feminine Pads」などの呼び方がありますが多くは「Pad」と言われています。

 

日本ではナプキンと言えば生理用品だと思われましたが違うのですね。

 

アメリカのAmazonで2語を検索してみると

 

napkin で検索すると 紙ナプキンが表示され生理用品はでてきません。↓

 

一方で

 

pad で検索すると 生理用品のナプキンが表示されます。

 

表記もnapkinでなくpadsですね

アメリカのドラックストアでナプキン下さいと言っても通じませんね。

 

イギリスのナプキンの呼び名や意味合い

 

  • napkin(ナプキン)   赤ちゃんのおむつ
  • serviette(サーヴィエ) テーブルナプキン
  • sanitary pad/pad (パッド)  生理用品

 

イギリス英国の英語圏ではナプキンは一切違うものになってしまいます。

テーブルナプキンはナプキンでなくserviette(サーヴィエ)ですね。

 

ちなみに生理用品はアメリカ英語と同じ「pad」で共通です。

 

イギリスのレストランでナプキン下さいといったらまずいですね。

 

napkin(ナプキン)を「おむつ」という意味合いでとらえるのはイギリス英国以外でも
ーストラリア、ニュージーランド、南アフリカでも同じような意味合いを持つそうです。

 

英国、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなど、イギリス英語では napkin は別の意味を持ちます。それは「赤ちゃんのおむつ」です。

 

引用:「ナプキン」と「ナフキン」 語源は同じ Napkin

ナプキンをナフキンという日本人の割合は30%?

 

正式に統計をとられてるかは分かりませんが、旧Twitterで界隈にアンケートを実施した人がいましたのでご紹介します。

 


これからのデーターをみてみると3割ほどの人が卓上ナプキンのことをナフキンと呼んでいるようです。

 

理由は様々ですが

 

  1. 昔から家族が言っていたので、そのままナフキンと言っていた。
  2. 食事にナプキン(生理用品)と言うのは憚れるので「ナフキン」と言っていた
  3. 卓上はナフキン・生理用品はナプキンと使い分けしていた。

 

使用している人は家族の人が言っているのを引き継いでいる人が大半のように感じました。


私個人も

 

レストランの卓上にある紙のナプキンは「紙ナプキン」と言うのに、布のナプキンは「ナフキン」と言っていました。

 

ちなみに

 

日本では普通にある卓上の「紙ナプキン」は日本が初めて作ったものだと言われています。

 

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【まとめ】ナフキンはナプキンと同じ語源だがナフキンは日本では独自に変化した呼び名

 


上のXはナプキン販売している会社のようです。

ナプキンと言ったりナフキンと言ったり・・社名はナフキンですね。

 

まとめてみると

 

  • 正式にはナプキン・英語もnapkin
  • ナフキンとナプキンは同じ意味合い
  • ナプキンが食卓の布・生理用品の2つの意味合いがあるのは日本だけ
  • ナフキンは日本独自の和製英語
  • ナフキンの由来は「布巾」(ふきん)が変化・女性の生理用品と区別
  • ナフキンで呼ぶ人は3割

 

外来英語は本当に間際らしいですね。

 

正式には食事に使う布・紙は「ナプキン」で間違いありません。

 

テーブルマナーの本やサイトでも、ちゃんと「ナプキン」と呼んでいます。

 

但し、一部ではナフキンと呼んでいる人もいますが意味合いとしては間違いでないようです。

 

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