その謎に迫った2019年4月26日(金)「チコちゃんに叱られる!「イカ墨とたこ墨の秘密」で放映されましたね。
TVではタコ墨が食べれない理由を「タコの墨袋が取りずらいから」と1つの理由としか放送されていませんでいた。
実は、それだけが原因ではありません。
学者さんも「・・・だろう」と憶測の感じで答えていたように思います。
料理人や市場の人に聞いた方がもっと明確な答えがわかったのではないでしょうか。
実は「タコの墨がとりずらい」他にも、もっと理由があったのです。他の2つの理由もまとめてご紹介しちゃいます。
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たこ墨(タコスミ)を食べない3つの理由
主に3つの理由が考えられます。
NHKで学者の方が主な理由として「取りにくい」以外に2つの大きな理由があります。
もし取りにくくても商品価値や需要があれば料理されていたはずです。
実はタコ墨には致命的な料理にできない理由があったんです。
たこ墨は入手しずらく、全体量が少ない
イカ墨はイカスミ単体で普段から流通していたり、販売されている生のイカや冷凍イカなどにも墨袋が入っていて容易に手に入ります。
しかし、販売されている大半のタコには墨が入っていません。
販売される前に内臓などタコの墨は殆どが廃棄されているからです。(※スーパーのタコは内臓無しの外国産)
また、鮮魚で生のタコを入手したとしても墨を吐きだしてしまうために少量しか取れません。
たこ墨の原価が高くなる
タコ墨を手に入れるには生のタコを入手しなければならなく、更にタコ自身の墨も少量のためにタコ墨だけで考えると異常に高い価格になってしまいます。
日本で流通しているタコの大半は海外産でアフリカのものが多いのですが、手間がかかるのと価値がないため海外で加工する時に内臓と一緒に廃棄されてしまいます。
たこ墨をとるには手間がかかる
イカのように普段から手に入りにくい内臓入りのタコを入手したとしても、イカのようには簡単にはとれなくて、内臓の中にあるために解体しても取り出すのに大変な手間がかかります。
TVでも放映されていましたね。内臓が取りづらくって破いちゃっていましたね。
つまり
タコ墨が料理に登場しない主な理由は
たこ墨は墨自体が少量で大量に流通することがなく手に入りにくく、入手したとしても高価になるためでした。
では
3つの理由となるタコの墨の特徴と違いをみてみましょう。
イカスミ(いか墨)とタコスミ(たこ墨)の特徴と違い
こられの特徴からタコ墨が世の中に流通しないで食べられていないのが良く理解出来ます。
墨の特徴
イカやタコは外敵に襲われると同じく墨を吐いて逃げます。
ただ、その仕組みが違います。
広い海中では煙幕のようなものは効果が薄いので、粘りのある濃い墨を吐いて、外敵の大型魚やイルカなに自分(イカ)の分身と思わせて注意をそらして、逃げるのです。
逆に
ウツボなどの外敵に襲われた時は、薄く広がる墨を吐きだして煙幕の様にして目の前の敵を錯乱させて逃げます。
イカは分身の術の濃い粘りのある墨。
タコは煙幕の薄くさらっとした墨。
タコ墨でパスタなどを調理すると、水っぽく薄い色の見栄えが悪いものになってしまいがちです。(※後述)
成分の違い
うまみ成分である『アミノ酸』を筆頭にタウリン・アルギニン・アスパラギン酸・グルタミン酸などはイカスミよりタコ墨の方がうまみ成分は上回っています。
一匹当たりの墨の量の違い
イカスミパスタではイカ1杯(※匹とは数えません)で2皿相当の墨が取れます。
しかし
タコの墨はイカに比べれば相当少なく、更に漁獲中に殆どの墨をタコは吐きだしてしまいます。
墨袋を取り出す時間の違い
イカを捌いた人は多くいると思いますが、とって引き出すだけで綺麗に足と内臓・墨袋が簡単にあっという間に取り出せます。
一方、タコは内蔵の奥にあり、素人では部位の確認が難しく簡単には取り出せません。
イカとタコの価格の違い
イカは1杯数百円ですが、タコの1杯は数千円になるときもありタコの単価が数倍高い。
また、スーパーではイカ本体(内臓あり)は購入できますが、タコは内臓が無い海外産(モロッコなど)加工された煮ダコです。
では、たこ墨の料理は実際にはないのでしょうか?
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たこ墨は食べれるのか?
結論から
たこ墨「食べれます」
タコ墨でパスタを作ったら、色が薄くて水っぽくなるらしいですが、イカスミと違わなく美味しいといわれております。
実際に食べた方やお店や調理方法などもでています。
過去のTV番組「目がテン!」で所さんがたこ墨パスタを試食していました。
その時の状況は
けれど意外だったのが、イカスミパスタが苦手な所さんが完食するほど美味しかったようです。
たこ墨料理はあるのか?
実際にタコ墨料理をしているお店などはあるのでしょうか?
食べログから
東京のイタリアンレストランで郷土料理として「たこ墨のスープ」を提供しているお店です。
タコ墨のスープが美味しいと評判のお店のようで多くのコメントが寄せられています。
食べログ イタリアの本場のタコ墨料理
地方の生タコの漁獲産地では郷土料理などもあるようです。
クックパットからは
明石漁協の方からのコメントがありました。
イカ墨は食べたことがあってもタコ墨を口にしたことがない人は多いのではないでしょうか?
タコの墨袋はイカの墨袋に比べ取り出しづらいため一般的にはあまり使われませんが、実は栄養価は非常に高いのです!
ものすごく簡単ですのでご家庭でも是非
引用
以上からしてもタコ墨は美味しく食べられるようですね。
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タコ墨食べないけど食べられる【まとめ】
様々な観点から調べた結果、昔から海外でも流通している世界的な食べ物であるイカ墨。
流通していないタコ墨には、ちゃんとした理由がありました。
たこ墨は美味しく食べられるけれども、一般的に料理に利用するほどの量を確保すること自体が難しいことと、単価が高くなることから現実的には料理する食材としては利用しずらいのが現実です。
どうしても食したいということであれば「たこ専門」のお店などを食べログや漁師町または魚市場などで調べて食べてみてくださいね。