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家の郵便受けに1枚の封書が入っていました。
東京ガスからのお知らせで「ガスの点検」があるのでガス点検立ち合いの期間のうち都合の良い日時を連絡してくれというものでした。
ガス点検で立ち合いをして自宅に他人を入れたくなかったので色々と調べてみましたが、
どうもガス点検立ち合いは義務らしく避けることができないらしく電話連絡してガス点検立ち合いを実施しました。
そこで
- ガス点検立ち合いは断れるのか?拒否できるのか?
- ガス点検立ち合いは家の中に入らないといけないのか?
- ガス点検立ち合いの不在対応はできるのか?
- ガス点検立ち合いの内容は?どこを見るのか?
- ガス点検立ち合いの時間は?
などなど
ガス点検にまつわる諸々のことを自分の体験も含めて調べてみましたのでご参考されてください。
「ガス点検立ち合い」自宅に入ることは拒否できない?法令義務の内容
ガス点検の正式名称は「ガス設備定期保安点検」
ガス器具の法定点検はガス事業法に基づいた法令に基づき義務点検なので原則必ず受ける必要があります。
ただし義務といっても強制力はありませんのであくまでもお願いといった内容です。
もちろんガス定期点検の拒否も可能です。
ただし後の章で説明しますがガス点検を拒否した場合のリスクもありますのでご覧ください。
ガス事業法
第百五十九条
2 ガス小売事業者は、経済産業省令で定めるところにより、その供給するガスに係る消費機器が経済産業省令で定める技術上の基準に適合しているかどうかを調査しなければならない。ただし、その消費機器を設置し、又は使用する場所に立ち入ることにつき、その所有者又は占有者の承諾を得ることができないときは、この限りでない。3 ガス小売事業者は、前項の規定による調査の結果、消費機器が同項の経済産業省令で定める技術上の基準に適合していないと認めるときは、遅滞なく、その技術上の基準に適合するようにするためにとるべき措置及びその措置をとらなかつた場合に生ずべき結果をその所有者又は占有者に通知しなければならない。
ガス点検の頻度は
法令の規定で
4年間の間で1回以上のガス点検を実施となっています。
実際は「4年に1回のガス点検検査」が主流で実施されます。
中には地域のガス会社によっては安全性の確保のために2年に1回実施している会社もあります。
ガス事業法が適用される、いわゆる「都市ガス」、「コミュニティガス」(旧簡易ガス)は、平成29年3月までは「40か月に1回以上」の頻度でしたが、法令の改正により「4年に1回以上」の頻度となりました。
「ガス点検立ち合い」入居拒否はできる?立会しないとどうなる?
コロナ禍で立ち合い拒否したい。女子一人なのでどうしても男性を家に入れたくない。知らない人を家にあげたくない。などなど色々な理由があるか思います。
あくまでもガス点検は一応法令のため義務になっていますがお願いする形式なので「ガス点検は拒否はできます。」
ただし、ガス点検を拒否した場合には法令の義務を怠ったということで以下のリスクも生じることを念頭においてください。
もし点検拒否をした場合のリスクは2点
- ガスの供給が止まる(※機器の不具合などが分からないため会社の規定により)
- ガス漏れなどの危険性がある
ガス会社の規定により会社によってはガスの供給をストップしなければならない場合も多々あります。
更にガス機器の老朽化にともなうガス漏れなどの危険性などもチェックできないので、そのまま数年使い続けてガス漏れの危険性も生じてきます。
ガス点検立ち合いで家の中の見る4つの場所と所要時間は
ガスの点検には2種類あります。
- ガス小売事業者が行う「消費機器調査」:自宅内のガス機器の調査
- ガス導管事業者が行う「ガス漏れ検査」:ガス管、ガスメーター、ガス栓などガス漏れ検査
殆どが地元のガス会社に委託されているので1社1検査員で実施されますが地域によっては2社対応の場合もあるようです。
家の主なガス点検場所4つ
自宅と屋外にある下記のようなガス関連の機器がある4か所を主に点検してます。
- 台所:ガスコンロ・湯沸器・ガス警報器
- 居間:ガスヒーター
- 浴室:ガス湯沸器
- 屋外:ガスメーター・ガス管
また点検の内容は以下の状態を確認点検します
- 給気・排気の状態
- ガス管の接続・ガス漏れの有無
- 製造年月日・有効期限の確認
中にはガス点検が外だけの場合もあります。
全ての設備が屋外にある集合住宅にの場合は屋外のみのガス点検を実施となります。
ガス点検の時間
おおよそ10分~20分程度です。
詳しいガス点検の場所や個所についての記事は↓
【実体験談】東京ガスのガス点検立ち合い作業の様子
時系列でご紹介します。
- 郵便受けに東京ガスからガス点検の案内が入っている(期間と予約)
- 無視したまままにする
- 期間内のある日の午前中に検査員が訪問→不在のため不在票投函されてた
- 不在票には「必ずガス点検を実施してください」「ネットまたは電話の予約」が記載
- 電話して予約日を決める
- 事前に台所と浴室など掃除
- 予約日時ピッタリにガス点検員訪問
- 作業する内容の説明をして作業開始
台所のガスコンロ付近(ガス漏れなど)
台所の下(ガス管の確認)
ガス警報器(動作確認)
ガス給湯機(ガス漏れなど)
浴室(見ただけでスルー・多分給湯など設備がないため)
外回り(ガスメーターやガス管) - 時間にして15分ほど
- 最後にガス警報器は一応まだ正常稼働しているが使用期限がきれているので出来たら新品に交換をすすめられた。(売り込みやリース契約などはなかった)
- 検査項目の結果を紙に記載した紙を渡される。
- 内容に問題なければサインをして終了。
感想としては色々と指導されているからだとは思いますが
作業する前に「○○を見させてもらっていいですか?」といちいち確認してから作業していました。
また他をジロジロ見たり無駄話をしたりはせずに聞かれたことだけ答えるといった感じでした。
後からクレームなどされないように淡々と作業して必要最低限のことをして退去していった。という感じでした。
ガス点検の自宅立ち合いの事前対策
特に女子の一人暮らしでの立ち合いは不安になりますね。
その場合は日時変更も日祭日も対応可能だと思いますので、どうしても一人で立ち会いたくない場合にという内容を記載していますのでご参考にしてみてください。
また訪問した人の名刺などはしっかりと貰っておきましょう。
- 親と同伴で立ち合い
- 親を呼んで親だけで立ち合い
- 管理人・大家さん・不動産を呼んで立ち合い
など自分以外の他者(男性)の立ち合いをお勧めします。
日時が合わない時は連絡して日時変更してもらいましょう。
またガス会社によっては女性検査員を派遣してくれる会社もあるので
「女性の検査員を希望します」
と相談されるのもよいかと思います。
他では集合住宅の場合は外側だけで済む場合もありますが、その場合は、案内表に「中に立ち入りません」と表記されているはずです。
また台所や浴槽などガスを使用している箇所だけ立ち合いますので他の部屋に入ったりするという心配はありません。
掃除など気になる方もいると思いますが1Kなどの場合はキッチンとお風呂場ぐらいにしか立ち入りませんので心配はないと思います。奥の部屋は扉を閉めておきましょう。
どうしても一人で対応しないといけない場合は、台所とお風呂場を掃除して不安であれば点検中は玄関を半開きにしておくなど対策はしておきましょう。
【まとめ】ガス点検立ち合いは一応すべき
法令義務であるガス点検は「ガス事故から身の危険を守るため保証をもらうため」にも受けた方が良いです。
一人で立ち合いが不安であれば事前に予約もできるので親族や友達や大家さんまたは管理会社さん立ち合いで実施しましょう。
検査内容は主に3点
- ガス器具周りのガス漏れの確認(コンロ・給湯器・風呂釜など)
- ガス警報器など使用期間の確認
- ガス配管の確認(台所下や給油機回り、外のガスメーター付近)
必要のないガス関連がない箇所や部屋には立ち入りません
ガス点検の時間は15分前後(※長くはかかりません)
必要のない会話なども無くジロジロ見たりもありませんでした。
あっという間でした。
他人を自宅に入れるには抵抗がある人も多いとは思いますが4年に1度のガス点検は身の安全を守るためにも必要だと思えました。
ガス漏れや機器の使用期限のことなど万が一に備えることもできますし、ちゃんとガスの専門家の人に安全性をチェックしてもらったという安心感もあります。
一人で立ち合いをしたくない人は色々と対策をしてガス点検を実施した方がよいかと思います。