新型コロナウイルスで品薄になっているアルコールによる消毒液に代わるもの利用したり自作したりする人が多くなってきています。
その状況の中で次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムが脚光を浴びています。
次亜塩素酸ナトリウムは
一般的な物にはキッチンハイターなどで一般に市販されている台所の漂白や除菌剤で強力なアルカリ性で雑菌を死滅させる力を持っているものです。
次亜塩素酸ナトリウムは人体に害が及ぶこともあるので扱いにはゴム手袋を使用したり、有毒ガスの発生など気をつけなければならない事も多くあります。
一方では
次亜塩素酸水というものが人体にも安全で除菌効果もあると脚光を浴びてきています。
一体、次亜塩素酸水とは次亜塩素酸ナトリウムと比べてどんな違いがあるのでしょうか比較して解説してみましょう。
次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水の簡単比較
同じ消毒用として利用されている次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水は生成方法から違いがあります。簡単な表で見てみましょう。
| 次亜塩素酸ナトリウム | 次亜塩素酸水 | |
| PH | アルカリ性 | 微酸性 |
| 化学式 | NaClO | HClO |
| 作り方 | 水酸化ナトリウムの水溶液に塩素を加えて得られる | 塩酸または塩化ナトリウム水溶液を電気分解する |
| 効用 | 酸化作用、漂白作用、殺菌作用 | 消毒・殺菌 |
| 使用用途 | 家庭用に販売されている液体の塩素系漂白剤や、殺菌剤（洗濯用、キッチン用） 上水道やプールの殺菌 |
食品加工等での洗浄・消毒用。
食材、機械・器具等の洗浄消毒。 手洗い消毒用。 |
| 市販品 | 「ハイター」
「ブリーチ」など |
一般の市販品より業務用が主 |
| 特徴・注意事項 |
直射日光（UV）に弱い
皮膚への刺激が強い。
酸性の洗剤と混ぜると有毒ガス（塩素ガス）が発生。
トリハロメタンなどの有機塩素化合物を生成。
|
直射日光（UV）に弱い
有機物に触れると水になる。 僅かな塩とクロラミンに分解される |
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次亜塩素酸ナトリウムを消毒液として利用
消毒用として利用する場合には市販品のハイターなどを0.05％（500ppm）などに希釈して利用します。
PPMとは
parts per million（パーツ・パー・ミリオン）の略で100万分の１の割合。 1ppm = 0.0001%
また人体に使うのではなくて取っ手や人が触ったものなどの消毒に用います。
使い方としては溶液を含んだ布でさっと拭くことになります。
目黒区のHPで詳しく次亜塩素酸ナトリウムの消毒液の作り方を発表していますので参考にしてみてください。
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次亜塩素酸水を消毒液として利用
人体には強すぎて物などの消毒に利用されている次亜塩素酸ナトリウムとは違って
医療・介護施設や食品工場などで使われています。
- 医療機器などの消毒に「強酸性電解水」として
- 野菜や調理器具の消毒として食品添加物の「殺菌料」として
次亜塩素酸水の一番の特徴は食品添加物として認められており、人体には害を及ぼさない。除菌すると有機物と反応すると水になるため安全です。
手作りで次亜塩素酸水を生産している業者で実際に口に入れて問題ないと動画で口に含んでいる映像があります。
※全ての商品がそうではなくて希釈などの成分によるものですのでご注意ください。
次亜塩素酸水は食品や器具などの殺菌消毒に有効だと発している一方で消毒にしようできると明示できない事情もあります。
そんな中で、次亜塩素酸水は新型コロナウイルスにも有効ではないかともいわれています。
新型コロナウイルスに対する有効性はまだ実証されていないが、電解水の研究・普及の促進を行っている機能水研究振興財団の発表によると、新型コロナウイルスはインフルエンザウイルスと同様にエンベロープと呼ばれる膜状の粒子構造を持つことから、次亜塩素酸水が有効性を示すと推察できるという。
一般家庭などでは次亜塩素酸水を物の消毒や加湿器のタンクに加えて噴霧することで室内の除菌を行うことが多くなっております。
楽天市場でも様々な関連商品が販売されています。
【参考文献】
次亜塩素酸水 - 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002wy32-att/2r9852000002wybg.pdf
