2023年9月9日10日にインドの首都ニューデリーでG20議長国インドの主催によりG20ニューデリー・サミットが開催されてます。
詳しくは外務省のサイトで↓
外務省「G20(金融・世界経済に関する首脳会合)ニューデリー・サミット(概要)」
また過去には2022年のG20は11月にバリ・サミットが行われました
日本では全世界から国の代表が訪日して2019年6月28日(土)と29日(日)の2日間、日本の大阪でG20大阪サミットが開催されました。
G20(ジートゥエンティ)という言葉は聞いたことがありますが、意味はなんでしょう?
実はG20には9つの会議があります。
G20(ジートゥエンティ)の歴史や目的は何なのか誰でもわかるように、わかりやすく簡単に解説します。
目次
G20とは? 20の国の集まり
一言でわかりやすく言えば「主要20ヶ国の集まり」です。
よく「サミット=G20」と思っている人たちがいますが実は違います。
G20はGroup of Twentyの略で20か国・地域からなるグループで会議のことではありません。
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G20の国名は?対象の国が選ばれた理由とは?
G7の主要国首脳会議に参加する国
- アメリカ
- イギリス
- フランス
- ドイツ
- 日本
- イタリア
- カナダ
- EU
そして
その他の11ヶ国
- ロシア
- 中国
- インド
- ブラジル
- メキシコ
- 南アフリカ
- オーストラリア
- 韓国
- インドネシア
- サウジアラビア
- トルコ
- アルゼンチン
以上の20ヶ国です。
選ばれた理由は、経済的に影響がある国ということです。
実はこのG20の国だけで
- 世界総生産GDPの90%
- 世界貿易総額は80%
- 世界総人口の60%
にもなります。
この20ヶ国で経済の大半を担っていると言っても過言でありませんね。
これら20ヶ国の中にある大国アメリカ・ロシア・中国を含めて、先進国と新興国が世界の経済などの話し合いをします。
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G20の発足の目的とは?
G20の発足した理由は「世界経済の安定・健全化を図るため」です。
1997年以降のアジア通貨の下落や不安定な経済を安定化するために1999年に20カ国・地域財務大臣・中央銀行総裁会議が実施されたのが前身です。
そして、2008年のリーマンショックにおける世界不況で20カ国・地域の首脳も参加して世界経済・金融危機への対策を行うために2009年に初めてのアメリカでG20首脳会議が行われました。
今や経済的な内容だけでなく、世界環境やエネルギー問題または世界の国々との経済格差の調整など多岐に及んでいます。
また、世界各国の主要な者が集まるために、G20での一同会合以外での2国間同士の対談などもあり、世界各国にとっても重要なイベントとになっています。
G20の会合はいくつ?サミット含めて9つもある重要な1年間
今大阪で開催されている通称「サミット」と呼ばれているものが20か国・地域首脳会合(G20 Summit)または「G20サミット首脳会議」と呼ばれている各国の首相や大統領が会談するものです。
正式名称は「金融・世界経済に関する首脳会合」(Summit on Financial Markets and the World Economy)
G20には世界の要人が集い会談するサミット以外にも他に8つの会合があります。
今回のG20サミットの前身でもあった会合が、財務大臣たちが話し合う、
20か国・地域財務大臣・中央銀行総裁会議(G20 Finance Ministers and Central Bank Governors)です。
この会議は既に6月上旬に福岡で終了しています。
それを踏まえて今回のG20サミットが開催されているのですね。
またプラスティック汚染などの環境問題を話し合った長野の会議も終了しています。
- 財務大臣・中央銀行総裁会議:福岡県福岡市 2019年6月8日、9日開催済
- 農業大臣会合:新潟県新潟市 2019年5月11日、12日開催済
- 貿易・デジタル経済大臣会合:茨城県つくば市 2019年6月8日、9日開催済
- 地球環境に関する関係閣僚会合:長野県軽井沢町 2019年6月15日、16日開催済
他にも下記のG20会合がこれから予定されています。
- 保健大臣会合:岡山県岡山市 2019年10月19日、20日
- 外務大臣会合:愛知県 2019年11月22日、23日
- 労働雇用大臣会合:愛媛県松山市 2019年9月1日、2日
- 観光大臣会合:北海道倶知安町 2019年10月25日、26日
これらのG20の会合の事務局など職員はいなく、毎年、議事国は持ち回りで順に決まります。2019年の議事国は日本で、2020年はサウジアラビア、2021年はイタリア
2022年はインドと決まっています。
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2019年大阪G20で注目されてたこと
米中貿易摩擦の解決
なんといってもアメリカと中国との経済摩擦の問題でしょう。
ここをどうやって均衡を崩さずに世界経済を上手く調整していくか?アメリカのトランプ大統領と中国の習近平国家主席との動向が注目を浴びています。
サミットでは世界経済・貿易問題のほか、デジタル経済などイノベーション、格差への対処、気候変動問題などが議題になります。
一方で環境問題の海洋汚染のプラスチックごみの規制なども取り上げられます。
また今回はメンバー国以外でもオランダ、シンガポール、スペイン、ベトナム、ASEAN、APEC、アフリカ連合、OECD、国際通貨基金(IMF)、世界銀行なども招待されていますので中身の濃い内容となって今後の地球規模での話し合いがされることを期待しています。
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まとめ:G20の今後の課題
多くの人が集まると収拾がつかなくなるのは、サミットも同様で、会場一致となることはまずなく、どうしても自国優先、自国利益に傾いてしまいがちです。
特に今回のようにアメリカと中国などの大国同士の対立には小国の経済格差や環境問題がおざなりになりがちという批判もあります。
今後は本当の意味のグローバル化の会合ができるように期待したいものです。
公式ページ:大阪サミット
https://www.g20.org/jp/