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2019年G20サミットでも協議されたプラスティック海洋汚染の問題。
全世界でプラスチックの規制が始まっています。
何故ストローは「いらない」というストロー廃止が広がったのでしょうか?
実は、たった1匹のカメの鼻に混入した1本のストローでした。
その出来事を発端にプラスチックごみの海洋汚染が明るみになり、その汚染の現状と、プラスチック規制が始まりました。
実はプラスティック汚染の本当の恐ろしいこととは・・・最終的に人が汚染されることでした。
亀ストローの動画がストロー廃止のきっかけ
ストローを廃止したのって亀の鼻からストローが出てきたのがきっかけじゃなかったっけ?
ビニール袋も亀がクラゲと間違えて食べるから廃止って説も聞いたけど、問題はストローやビニール袋の存在じゃなくて、ちゃんとゴミ捨て場に捨てずに海洋投棄する国が最大の問題なのでは?
中国を無くせば解決? https://t.co/JDOvHyX9WD pic.twitter.com/pHTtSSQoPS
— 仮免ライダー隼(ゴールド免許) (@GSR250w) August 1, 2020
随分以前より問題視されてきた海のプラスティックごみ汚染。
全世界各国の経済発展のこともあり現実に規制がなされるようなことは難しかったのですが、あることがキッカケで現実化しました。
そのきっかけが1匹のカメと1本のストローでした。
それは、研究者たちがyoutubeで投稿した動画「ストローを鼻に詰まらせたウミガメ」でした。
苦しがっているカメの鼻からストローを抜いて血だらけになった海亀の姿でした。
動画は3,000万回以上再生で全世界に拡散して世論・政治を動かしたのです。
海洋汚染した「プラスチックごみ」が多くの海洋生物を苦しめていると運動が始まり、それが会社を動かし、さらに各国の政治も動かしたのです。
たった一つのSNS動画で世界を動かした。
今はSNS拡散が強力な世界アピールのツールですね。
亀ストローから脱プラスティック・プラ規制の流れ
スターバックスが全世界でストローは「いらない」と廃止を始めました。
また日本マクドナルドもストローの切替え検討しています。
海洋プラスチックの3分の2は東南アジアやアフリカを中心に10ヶ国が生み出していると判明。
が、欧米による過剰なプラ輸出も原因。世界最大の輸入国だった中国が2017年に規制をしてから東南アジアに移ったものの、量が多すぎて処理しきれていない。
各国の体制が今後の課題だpic.twitter.com/xofCaJbvKc
— 原貫太 / フリーランス国際協力師 (@kantahara) September 23, 2019
海外では日本より規制が早く厳しくなっています。
東南アジア初で「使い捨てプラスチック製品」の使用全面禁止をマレーシアが予定。
同じくイギリスも台湾も「使い捨てプラスチック製品」の使用全面禁止を予定しています。
日本のプラ規制
その反面、日本のプラスティック規制は弱く国が対応していません。
実際に、G7で海洋プラスチック「プラスチックごみの削減やリサイクルの促進」の国際会議がありましたが、なんと日本とアメリカだけが署名していません。
今は、外資系の外食産業からストロー廃止の運動が始まっていますが、海外の様な根本からプラスティック廃止運動ではなく、あくまでもストローといった部分での自主規制になっています。
日本のプラスティック産業などの経済効果も考慮すると直ぐにとはいかないでしょう。
プラスティックの廃棄は海外は埋め立て、日本は焼却なので問題がないとするメーカー側の意見もあるそうですが、問題になっているのはゴミ焼却の部分でなくポイ捨ての行為が原因の大半を占めるように思います。
亀ストローに見るプラスティックの海洋汚染
世界のプラスチック年間生産量は2050年には約11億万トン以上にもなるといわれていています。現在も毎年800万トンが海に流れ出ているともいわれています。
その殆どが分解されず浮遊したり細かい粒になったりしています。
拡散したストロー海亀の動画でプラスティックの海の生態系の障害や汚染が心配されています。
海亀は
1匹の亀から出てきた
ビニール袋
波に揺られるビニール袋をクラゲだと思って食べまくります。深刻な環境問題の元、ウミガメのみならず沢山の海の生物が苦しんでいます
昔海の汚染について感想文で新聞乗ったことあるんだけど
言いたいことは一つ、一人の意識で変わります^_^ pic.twitter.com/IBjCO6vvrC
— 一六十(HIROTO) (@hir0t07p) October 25, 2020
イルカやクジラも同様で
クジラの胃からビニール袋みたいなんが80枚も見つかったみたいやな
環境汚染ってやつか
人間がちゃんとせぇへんからって理由で
動物達の命が亡くなるのは非常に悲しいな…ポイ捨ては絶対絶対絶対にありえへんけど
海を汚すようなこともしないように
1人1人が意識してほしいですね💧 pic.twitter.com/BmdhS90ePn— 堀本 勇人 (@DetectiveHayato) June 3, 2018
海鳥や魚なども同様です。
【プラスチックゴミ被害情報】
羅臼港でプラゴミの被害があったと情報提供をいただきました。このヒメウはビニールの帯のような物がはまって抜けなくなっています。
プラゴミはこの様に鳥の体に絡むことがあり深刻な問題です。
この様な被害を出さない為にもプラゴミは捨てずに持ち帰りましょう。 pic.twitter.com/DgLUL1r8cG— 公益財団法人日本鳥類保護連盟 (@jspb2020) February 28, 2022
腐らないロープや網にかかってしまうサメやアザラシなどもいます。
#魚 を食べる時 #ポールマッカートニー の🐠への思いを考えよう。漁網/#混獲 により漁獲対象でない海洋生物🐢 #ウミガメ 🐬#イルカ 🐋#クジラ 🦭#アザラシ…も溺死する。😭
特にトロール網/底引き網漁は海底にとらえられたCO2を解放し地球温暖化を加速させる。#世界漁業廃止デー #国際漁業廃止デー https://t.co/CHFr4HKiwO pic.twitter.com/9aevpSUN0W— Cockatoo (@Cockato47613097) March 26, 2022
ただ、
本当の恐ろしさは目に見えるものではないんです。
実際多くの動物・生き物が被害を受けていますが、本当の恐ろしさは目に見えることだけではありません。
【まとめ】亀ストローで終わらない最終はマイクロプラの人類汚染
知らず知らずに体内に蓄積されているプラスチック。
人が捨てた分解しない有毒なプラスチックが海をめぐって人の体内に蓄積されている現実。
まさに自業自得。
マイクロプラスチックの汚染
初めて対馬に降り立ち海洋ごみの状況を見てきました。
衝撃だったのが、砂だと思って触ったものが全部マイクロプラだったこと。。。
これがリアルか。。。 pic.twitter.com/suXZLkOMhB— 寺井正幸@ごみの学校 (@teraisdgs) September 9, 2022
ビニル袋やペットボトルなど目に見えるプラスティックでないものががあります。
それが最終的には人を汚染していきます。
現にNHKでも放送されましたが、
既に多くの人の体の中に小さなプラスティックの粒子が体内に蓄積されているそうです。
海に捨てられたプラスティックは海の環境下で細かく砕けて5ミリ以下の微小な粒とになります。それが「マイクロプラスチック」です。
このマイクロプラスチックには有害物質付着することもあります。
また、それが食物連鎖で濃縮されていきます。
小さい魚がプランクトンと一緒にマイクロプラスチックを食べて、その魚を大きな魚が食べて・・・日本人の好きなマグロに食べられてどんどん蓄積されて濃縮されて、マグロを最終的には人が食べるて人体に蓄積されていくという感じになります。
マイクロプラスチックになった粒子は回収は難しく、5兆あるとも言われています。
特に日本は海に囲まれていますので、世界と比べると実に27倍のマイクロプラスチックに汚染されてます。
歯磨きもプラスティック海洋汚染の原因
意外と知りませんでしたが、実は、歯磨き粉や洗顔料で研磨用に使われている小さな粒は「マイクロビーズ」と呼ばれるマイクロプラスティックなんだそうです。
毎日歯磨きをすることで、無自覚に毎日排水口から海へ流していました。
日本人の殆どの人が海の汚染に加担していた事実です。
自分で自分の首を縛っているようなものです。
自分のゴミを食べているようなものですね。
柔軟剤にはマイクロカプセルが含まれている。微細なプラスチックで中に香料がはいっており擦ったりすると弾けて香料が飛び出す。
マイクロプラは呼吸で肺から体内に入ってる。洗濯排水で大量に海へも。分解されない。
こんなの使う?#nhkおはよう日本ありがとう pic.twitter.com/l6mcyjfNTR— ホスタ♥ (@hosta2hoshikuzu) July 23, 2023
ストロー「いらない」宣言に始まり、世界が脱プラスチックを目指しています。
日本も見習ってもらいたいものです。
先ずは海や川へのポイ捨てをやめる個人個人の自覚が大切です。