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茨木県古河市は利根川と渡良瀬川が交わる水郷の宿場町として栄えたところでした。

 

昔は水害なども多くあったようですが水運が栄えて水田も多く鮒の生育にはかっこうの場所でした。

 

そのような土地柄であったため川魚の提供するお店も多く鮒の甘露煮もその過程で流行っていったようです。

 

古河市の鮒の甘露煮の歴史は?
鮒の甘露煮の月り方は?
鮒の甘露煮を売っているお店は?

 

などをご紹介していきます。

 

古河の鮒の甘露煮の歴史・由来とは?

 

現在古河市には4店舗の鮒の甘露煮を売っている川魚店があります。

 

そして3件ともに鮒の甘露煮を始めた歴史を綴っていますが面白いことに三者三様です。

 

おおよよの点では同じで

 

  1. 昔から古河市は水郷地帯で鮒の名産地
  2. 水運が便利で宿場町が形成されていて鮒を売っていた
  3. 尾頭付きの焼き鮒は縁起物として正月など煮たりして食べられていた
  4. 鮒の煮物から変化して鮒の甘露煮を販売するようになった

 

そんな流れです。

 

各店舗ごとの鮒の甘露煮の歴史由来を見てみると

 

田村屋の鮒の甘露煮の歴史

私達の祖先は、大量にとれる鮒の保存に鮒を竹串に刺して炭火で丁寧に焼き、長期間保存できる方法を長い年月をかけて工夫しました。こうして保存された焼鮒を正月に煮て味付し、酒の肴として必ず食膳に供して、新しい年を家族で祝いました。
田村家の祖先が伝統ある「郷土料理」として研究、改良し、独特の製法で明治時代初期「古河名物 鮒甘露煮」として世に問うたところ、東京をはじめ全国各地で好評をいただき、四代、百二十年今日まで製造販売しております。

引用:田村屋

 

古河の甘露煮は素焼きしてあることの由来がよくわかりますね。

 

野村甘露煮店の鮒甘露煮の歴史

 

この頃、古河宿の街道筋に一膳飯屋があり、鮒の煮付けを始めました。これが鮒の甘露煮の始めと言い伝えられています。そして時は移り明治になって、野村家父祖がこれに煮付け味付けの改良が加えられ、現在の鮒甘露煮が完成しました。

引用:野村甘露煮店

 

宿場町での鮒の煮付けから甘露煮に発展していったことがよくわかります。

 

ぬた屋の鮒甘露煮の歴史

江戸末期今の新潟県小千谷のおつまさんが古河の立て場茶屋「松村屋」に嫁にきた

おまつさんは客の馬方に酒の肴として「鮒の煮付け」をだしたこれは小千谷の冬の食べ物おつまが古河の地で初めてつくったのである

松村屋に出入りをしていたぬた屋創業者の野村安次郎は煮付のつくり方を見よう見真似で覚えたこれが「鮒甘露煮」のルーツとなる

引用:ぬた屋

 

 

この中で大きな鮒は「あらい」として出していたようで刺身で食べていたことになりますね。川魚は寄生虫がいるので心配なところです。

 

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古河「鮒の甘露煮」の作り方

 

茨木県古河市の鮒の甘露煮の作り方が他の地方の作り方と違う点が1つあります。

 

他の信州などの鮒の甘露煮は生のままから甘露煮作りを始めますが、古河市の鮒の甘露煮は一度鮒を素焼きしてしてから甘露煮にするひと手間がかかっています。

 

おおよよの鮒の甘露煮の作り方の手順は

 

  1. 鮒のウロコや内臓を除去して綺麗に洗う
  2. 鮒を素焼きする(炭火など)
  3. 各店舗の秘伝のタレ(醤油・水飴・砂糖など)に漬けこむ
  4. 8~10時間ほど長時間で煮込む
  5. 一昼夜冷ましてパックする

 

タレの主な成分は「醤油・水飴・砂糖で」各店舗で秘伝のタレになっているようです。

 

ぬた屋のHPでは「鮒の甘露煮の作り方」を詳しく製造方法を掲載されています。

 

 

YouTubeでは実際に鮒の甘露煮を作っている動画もあります。

 

 

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鮒の甘露煮の賞味期限は?

 

鮒の甘露煮の商品形態はそのまま真空パックの2種類があります。

 

そのままの普通の梱包では

 

  • 要冷蔵10℃以下
  • 夏期は15日:冬期は20日

 

真空パックでは

 

  • 高温多湿を避けて冷暗所に保存
  • 70日~90日ほど

 

鮒の甘露煮の原料の鮒の産地は?

 

昔は近郊の川で漁獲された鮒を使用していたのでしょうが全て国内産の鮒を使用しているようですが古河産の天然の鮒を使用しているわけではなく養殖の小鮒を買い付けて製造しているようです。

 

鮒の養殖は長野や東北や九州でされています。

 

長野で販売している養殖の食用鮒は

小鮒1㎏約100尾 約4000円ですので1尾40円ほどですね。

 

 

ネットでググってみると九州の養殖鮒を仕入れているような噂もあるようですが実際にどこ産地の養殖鮒を使用しているかはわかりませんでした。

 

 

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古河「鮒の甘露煮」おすすめ4店舗

 

 

古河市の観光協会で鮒の甘露煮をブランドとしているようです。

 

その情報によると現在は古河市には4店舗しか存在していないようです。

 

(株)ぬた屋

 

 

鮒の甘露煮 商品

※普通梱包と真空パックは同価格

 

  • 鮒甘露煮 120g価格:648円(税込)
  • 鮒甘露煮 200g価格:1,080円(税込)
  • 鮒甘露煮 250g価格:1,404円(税込)
  • 鮒甘露煮 300g価格:1,620円(税込)
  • 鮒甘露煮 400g価格:2,160円(税込)
  • 鮒甘露煮 600g価格:3,240円(税込)
  • 鮒甘露煮 740g価格:4,320円(税込)
  • 鮒甘露煮 800g価格:5,400円(税込)

 

田村屋

 

《本 店》

  • 住所 古河市古河762-7
  • 電話 0280-32-5050

《西口店》

 

 

鮒の甘露煮 商品

 

  • 鮒甘露煮 130g(貼箱) 600円(税込)
  • 鮒甘露煮 250g(貼箱)1,200円(税込)
  • 鮒甘露煮 400g(貼箱)1,700円(税込)
  • 鮒甘露煮 550g(貼箱)2,300円(税込)
  • 鮒甘露煮 850g(貼箱)3,400円(税込)
  • 鮒甘露煮 1,400g 高級木箱(杉材使用)5,500円(税込)

 

 

(有)野村甘露煮店

 

 

鮒の甘露煮 商品

 

  • 鮒甘露煮 (真空包装) 1250g(風袋込) ¥5,400(税込)
  • 鮒甘露煮 (真空包装) 980g(風袋込) ¥4,320(税込)
  • 鮒甘露煮 (真空包装) 775g(風袋込) ¥3,240(税込)
  • 鮒甘露煮 (真空包装) 480g(風袋込) ¥2,160(税込)
  • 鮒甘露煮 (真空包装) 350g(風袋込) ¥1,620(税込)
  • 鮒甘露煮 (真空包装) 235g(風袋込) ¥1,080(税込)
  • 鮒甘露煮  235g(風袋込) ¥1,620(税込)
  • 鮒甘露煮(家庭用) 150g ¥648(税込)
  • 鮒甘露煮(家庭用) 300g ¥1,296(税込)
  • 鮒甘露煮 980g(風袋込) ¥4,320(税込)
  • 鮒甘露煮 775g(風袋込) ¥3,240(税込)
  • 鮒甘露煮 235g(風袋込) ¥2,160(税込)
  • 鮒甘露煮 1250g(風袋込) ¥5,400(税込)
  • 鮒甘露煮  235g(風袋込) ¥1,080(税込)

 

木村屋甘露煮店

 

  • 住所 古河市中央町1-8-10
  • 電話 0280-22-0679

 

HPはありませんでした。
食べログで多少の情報みることができます。

https://tabelog.com/ibaraki/A0806/A080601/8018371/